5月、子どもたちに励まされる

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ヘトヘト5月、息子がいいこと言う。

なんと5月も終わり、もう6月。5月病とはよく言ったもので、四月の疲れや緊張はやはり、ここに来てじわじわ効いてくるものらしい。

子どもはいたって元気で環境にも適応しているけれど、かあさんはもろもろヘトヘト。仕事も小学校周りの行事もヘトヘト。そしてそういう時に限って、しょーもないミスをしたり、なんだかうまくいかないことが重なったりで、うーむなんか今日は色々しっくりいかったなあ、という日が続いたりした。

そういう時、私はとにかく子どもたちにそれを話す。ママなんか今日は元気ないわーとか、仕事でこういうことあってさーおつかれです。とか。なんだって話すと楽になったりするじゃないですか。母さんだって人間なので、子どもたちに弱音も吐きまくる。

そうしたら、普段はすぐ口答えする息子が言ってくれた。

「あのねママ、今日はいやなことばっかりあるなーって思っちゃったら、どんどんいやなことが増えていくんだって。何してても、いやだなーって思っちゃうんだって。そういうのガンって言うんだって。だからね、今日はいいこといっぱいあるなーって思った方がいいんだよ!」と。なんかいいこと風のことを言う。

そして、こう続けてくれた。

「あのねぼく、おっきいばあばがお空にいっちゃってすごく悲しくてね、思い出して泣きたくなっちゃうんだけどね、でも校庭で野球したりバスケしたり、いっぱい遊んだら、元気になるんだよ!」と。なんか泣けることを言う。

ほんとだなあと思って。「何かうまくいかないなあ」というのは、あくまでも自分の心持ちなわけで、「いい一日だったなあ」と思うのも、「うまくいかなかったなあ」と思うのも、自分なのだ。まあそうは言っても、しんどい時に無理に笑うとか、空元気でいろとか、そういうことでは全然なくて、つかれてるなあ私、ときちんと認めてあげながら、でもなあこういうところはがんばったよなーとか、こういういいことはあったよなあとか、良き面にも目を向けてあげようとすることって、ほんとに大切かもしれない、と思いました。

仕事で嫌なことがあっても、子どもたちを見てたらかわいくて癒されてまあいいか、と思うことは今までも結構あったけれど、子どもの言葉に本当にちゃんと励まされたというのは、なんだか成長を感じた瞬間であった。

そして息子のかわいいお友達にも励まされる。

しかしまあ色々あるもので、しっくりこない日と、今日はうまくいった!みたいな日が交互に訪れる、みたいなのが5月の1か月だったように思う。それはそれでまあほんと疲れるもので、(どんだけだ。)クタクタになりながら、お迎え前の一瞬の時間でスーパーで晩ご飯のお買い物をしていた時。「Kくんママ!」と、呼ぶ声が聞こえた。振り向くと、息子と保育園が同じだった、かわいいかわいい(まじで美人)女の子。小学校は離れてしまったので、ちょっと久々に会ったのだけれど、あいかわずかわいくて、にこにこしていて、いつものにこにこ笑顔のままこっちを向いて手を振ってくれていた。

「Kちゃん!久しぶり!あれ、一人?」って聞くと、「ううん、ママ今スーパーでお買い物してるからここで待ってるの!」って答えてくれて、「そっかそっか!息子君にもKちゃんに会ったって言っとくね!」っていうと、「うん!」と嬉しそうに答えてくれた。

息子も、私も、大好きだった園の、大好きな、お友達。息子がいないところで、私に気づいて、私に向かってKくんママ!って声をかけてくれた。私はもしかしたらこの街で、小さなかわいいお友達もたくさんできたのかもしれないな。って思うと、なんだかすごく嬉しかった。

朝、保育園にむすめを送りとどけて、駅に向かう途中、いろんな人とすれ違って挨拶をする。保育園の先生たちや、近所のママたちや、息子の友達や、むすめの友達のママ。とにかくたくさんの人と、おはよう!っていい合う。都心のこの街で、こんなコミュニケーションが取れるのは、それはすごく、豊かなことだなと思う。子どもたちは私に、こういういろんなつながりを作ってくれたんだなと改めて思う。

働いているママがほとんどだから、なかなか毎日ゆっくり話せるというわけじゃない。仕事の悩みを深く相談するわけでもない。だけど、同じくらいの子どもを育てて、日々慌ただしく過ごして、新生活の4月と5月を乗り切って、それでおはよう、おつかれさま、と言い合えるのは、なんだかそれだけで、ちょっとした励みになる。みんな色々あったよね、けど頑張ったよねおつかれさま、と。

それはママたちだけじゃなくて、息子の友達だってそうなんだ。小学生になって少しずつ手が離れて行き、一人で行動することも増えてきた子どもたち。ママと一緒じゃない時、私も息子と一緒じゃない時に、息子の友達に会うと、なんか、あーこの子たちも大きくなったな、と思う。気をつけて行っておいで、とか、おつかれさま、とか声をかけながら、妙にじーんとしてしまう。みんなおっきくなったな。そして、息子やママを通じなくても、私と会話してくれるんだな。そういう関係を結んでこられたんだな、嬉しいな。そしてみんな新しい場所で、頑張ってるな、うん、がんばれがんばれ。と、しみじみ思う。

それで、思う。こうして知らず知らずに励みになってくれる子どもたちは、それは自分の子に限らず、この街で出会った子どもたちは、もう立派な個人なのだな、と。それは生まれた時からなのだけれど、それにしてもやっぱりこれくらいになるとぐんと、個性を持った、素晴らしい個人なのだ、と、改めて思う。大人の方が、偉いとか、知識があるとか、そんなこともう全然ないな、と。

ちゃんと向き合って、尊重して、会話していこうと改めて思う。田舎で育った私が見つけた、新しい、大切な場所で育つ、大切な子供達と。地域って、やっぱりいいものだ。

 

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