反抗期息子(小2)との、絡まった関係のほどき方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関係性の糸がぐるんぐるんに絡まっている

小2息子は7年間で最大の反抗期を迎えている。原因はわかっている。私の余裕のなさだ。

一向に学校の宿題をやらない、くもんはここ1か月くらい宿題の残塁の山だし、明日の準備も全くしない。朝は朝で早起きするのにダラダラ準備をして、家を出る2分前に帽子がない!とか言い出す。

そのすべてにおいて、「だからあれだけ言ったのに!!」という言葉で私が片付けてしまう。そして、正直、今日々の息子とのコミュニケーションはほぼこれだけで終始してしまっている。

あれもこれも言ったのに、あれもこれもできていない。そんなことばかり言われていたら、大人だって嫌になってしまう。何を言われたって、聞く気が失せてしまう。そりゃそうだ。

それでも息子がギャーギャー言い、私がギャーギャー言い返し、それの繰り返しで息子の気持ちに寄り添う余裕がなくなっているなあと、思う。そう、息子が学校へ行っている間はつくづく心からそう思う。帰ってきたら今日こそ気持ちに寄り添うようにしよう・・

と、思いながら、帰って来た瞬間、一向に学校の宿題をやらない、くもんは・・のループが始まり、また同じことの繰り返しである。

なにを話してもケンカになってしまう。これは倦怠期のカップルのようである。ぐるんぐるんと絡みあっている。ぐるんぐるん。

そもそも、本来の私の性格として、あまりに他人に興味がなさすぎる、という問題点も、ある。もうこう言ってはなんなのだけれど、例えば息子が友達にやらせてもらったゲームの話とかするじゃないですか。ぜんっっっぜん面白くないわけです。なんでもにこにこ聞いてあげる、ということができない。あからさまに、てきとうな返しをしている、気がする。

そういえば昔から、誰かの話を聞いている時に、「ムシこの話全然興味ないでしょ!」と、よく言われていた。気がする。なんて失礼なやつなんだ誰だそいつは、私だ。

それをたった小2の我が子にもするんですよなんてひどい母親なんだ誰だそいつは、私だ。

こうなると本当に息子は大変だ。お母さんとの会話のすべてがあれやった?これやった?なんでやってないの?で終わってしまう。地獄だそんなの。ブラック企業だ。絶対勤めたくない。

だけど、そんなブッラク企業と化した家の中でも、唯一共通に楽しめる会話として糸口になってくれるものそれが。野球である。なんだよまた野球かよほかに話題はないのかそうですないです人生は野球だ。(キテいる)そう、野球なら私も好きなことなのだ。他人に興味がない私でも、好きなことの話ならいくらでもできる。

ヤクルトの試合を見ながら一喜一憂するとき、昨日の試合を振り返って、あれ良かったよね、これすごかったよね、あのときのプレーかっこ良かったよね、と話すとき。あまりに負けが続いて、これは打順が絶対悪い、どうしたら得点につなげられるか、って、紙に書き出して二人で考えるとき。未だにわからないルールや用語を見つけて、息子にていねいに教えてもらうとき。(野球のルールってめちゃくちゃ奥深くて知らないことがまだ出てきておもしろい)

好きなものを共有する時間は、二人ともごきげんだ。そうやって、実際には何の役にも立たない、ヤクルト球団が知る由もない、余計なお世話なことを二人でぐだぐだと話す、その時間は、ぐるんぐるんに絡まった関係性の糸を全く感じることなく過ごせる時間だ。好きなものを共有しているって、こんなに良いものなのだな、と思う。

それは、オットと私の関係でも言えることだなと思う。普段から本当に家にいないのでじっくり話す機会がほぼないような我が家で、共通の話題といえばいつも子どもと仕事の話ばかりだったのだけれど、野球を観るようになってから、格段に野球の話が増えた。おもしろい記事を見つけたらすぐに LINEするし、多分会話の数もLINEの数も増えた。

私は本当に個人的な人間だなと思うけれど、やっぱり好きなものっていうのは、とことん話せる人がいるっていいものだと思う。昔からずっと好きだった本に関しては、なかなか思いの丈をぶつける人が周りにいなくて、ずっと一人で咀嚼して反芻してああ誰かと共有したいでもできない、と、もどかしく思いながら生きてきた。(というか、そう思っていたのだなきっと、ということに最近気づいた。)

だけど、例えばファッションのことはディープにとことん話せる友達がいるし、野球にしても家族や先輩ととことん話せる。その、好きなものを「とことん」話せるってめちゃくちゃしあわせなことだし、人との関係において大事なのって、もしかしてそういう好きなものの共有だったりするのかな、とか思ったり、する。当たり前のことなのだけれど、好きなものに関して話している間、人は、ごきげんなのだ。そしてごきげんなことというのはとても大切なことだ。

だからまあ何が言いたいかというと、今日も野球は楽しいねということと、息子の話はちゃんと聞きましょうということです。あーーー早く終われー反抗期ー(他力本願)

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。