明日も走ろうと思えるモチベーションを残すコツ

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暑すぎてランニングスランプだ

毎日走っていると書いたばかりでこう言ってはなんだけれども、ここ1週間ばかり、ランニングスランプである。いや、スランプと言っても私はアスリートでもなんでもないためタイムが伸び悩むとかそういうことではなくて、単に、「死ぬほど走りたくない死んでも走りたくないまじでいや」という状態であった。

理由はわかっている。

暑い。暑すぎる。

私は冬よりも500倍夏が好きな人間ではあるけれども、ことランニングに関しては、夏より冬の方が100倍マシだ。いくら寒くても1キロも走れば身体はあったまってくるけれど、暑いのはもう救いようがない。1キロ走るごとに暑さが増す。地獄だ。なんでこんな辛い思いをして毎日走るのだ?なんでこんな辛い思いをして毎日毎日負けるヤクルトの試合を見るのだ?我ながらわけがわからない。

大事なことは「毎日走る」ことそのものだから、この走りたくない病とは本当に日々向き合っていかなければならない。メロスは戦わなくてはならない。

小さなハードルを日々越えることでモチベーションを保っていたけれど

基本的には走ることの自分のモチベーションを、「小さな目標を達成する」ことでなんとか保ってきた。タイムであったり距離であったり、わかりやすく「今日はこれ」とあらかじめ自分でハードル決めておく。もちろん走りながらある程度の調整もする。もう少しいけそうだな、と思ったら、スピードを速めて、距離を伸ばす。そうやって、自分で決めたハードルを越えることで、今日もできた、と、自分の小さな糧にしてきた。

だけどそれだけでは、いつかモチベーションの糸はぶちっときれるらしい。つまり暑い中しんっっどい思いをして走っても別にタイムも速くならない距離も伸びないただ紫外線を浴びまくってお肌を傷めるばかりであることに心底疲れる。なんで私走ってるんだっけ。もう定めるべきハードルがさっぱりよくわからない。

こうなっては結局、昨日のしんどさがあとをひいて、今日も明日も死ぬほど走りたくない、という気持ちになる。これは自分にとっては由々しき事態なのだ。

「明日も走りたいな」という余力を残す

あまりの暑さに、まずは走る時間を1時間早めた。子どもたちが家を出てから1時間くらいざっと仕事を済ませてから走る、というリズムだったのを、子どもたちが家を出たらまず走る。そのあとに仕事する。眠いけど。

この時期に関しては、1時間早めるだけでも暑さは随分和らいだ。格段と走りやすくなった。そしてここからが大事なのだけれど、こうなると、今までの私なら、これならまだ走れるな、と、距離かスピードを上げていた。そうすることで、今日も目標よりも速く(長く)走れたな、と、モチベーションを上げようとしていた。

でも、それで毎日本気で走って疲れ果ててしまうと、また心底走りたくない毎日の繰り返しになる。だからぐっとがまんして、スピードを上げすぎず、あらかじめ決めた距離(10キロ)のところで走るのをやめた。「まだいけるな」「まだ走りたいな」という余力を少し残して。

これはなかなかに効果てきめんであった。まあ、走りたくないものは走りたくないのだけれど、翌日の心持ちは随分と楽だった。

大切なのは、「毎日走る」こと。それならば、「毎日走る」ためのモチベーションをきちんと維持することが、何より大切。それはつまり、「明日も走りたいな」と思えること。だから、「もっと走りたいな」という状態で、今日は一旦やめる勇気、というのも必要なのだ。それ、今週初めて知った。ここすごい大事。

今日も走りながら気づく

村上春樹は長編小説を書くときに、あらかじ決めた文字数を毎日毎日同じ量だけ書き進めてゆくそうだ。どれだけ筆が進まない日も、あるいはとても調子が良くてもっと書けるなという日も、必ずその文字数だけは書き、そしてその文字数に達したらそこですぱっとやめる。「まだ書けるな」という余力を残しておくことがすごく大事、だそうだ。

そうか、これがその「余力」か。と、私はハッとしている。身をもって知った気がする。やっぱり私は頭でじゃなくて、身体や手を動かしながらじゃないといろんなことがわからない人間なのだなあと、またもや思う。もっと頭でいろいろ考えちゃうタイプだと思っていたのだけれど、全然そんなことなかったらしい。走るようになってやっと気づいた。

私はプロ野球選手でもアスリートでもないから、何かと戦っているわけじゃない。だから、日々(ある程度は)楽しく気持ち良く、走れることがすごく大事だ。まあ、しんどいものはしんどいけど、緩急をつけて、走りたいな、という気持ちをちゃんと維持することは、すごく大事だな、というお話。仕事だってなんだって、そういう「遊び」の部分は大事だ。ピッチャーはいつだってど真ん中にストレートを投げ続けるわけにはいかない。いやそういう話じゃなかったっけ。

こうしてなんとかかんとか、明日も走るべく整えるのです。走っても走ってもヤクルトが勝つわけじゃないのに。(今日こそ勝ってくれませんかね・・)

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