スモックをピンクにするのか水色にするのか問題

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入学準備が一向に進まずおそろしい今日この頃ですが、とりあえずこないだ小学校と提携しているお店で、美術の授業とかで使うスモックを購入した時のこと。

ピンクと水色、二色のスモック

スモックにはピンクと水色の2色があったのですが、試着用のスモッグはピンクしかなくて、お店の人が、ごめんねサイズ合わせはピンクだけど、ちゃんと水色の用意するからね!と、言ってくれた。

それを聞いて息子は、ぼくピンクがいい!と、言ったのです。
その時わたしはつい「でも男の子はみんな水色かもよー」とか言ってしまったわけだけれども、そして息子はあっさり水色に変えたわけなのだけれど、なんかこれがずっと、すごくひっかかっていた。

私はとっさに、一人でピンク着てたらからかわれるんじゃないかとか、思ってしまったわけだけれど。
でも、そもそもそのなんとなく男の子用は水色、女の子用はピンク、と大人が枠組みを決めてしまうのって絶対よくないよなぁと、思えてきて。

そういえば最近息子は好きな色を聞かれると、すぐピンク!と、答える。息子が、子供の感性で、素直にピンクを選んだのに、大人の私が、男の子は水色、女の子はピンクという、自分が違和感を感じるこの「システム」に、息子を乗せてしまったことがどうも歯がゆくて。

深く考えなきゃいいんだけど、スルーしてなんとなくそのシステムに組み込まれていけば楽なのだろうけど、でも。

子供の感性というのは、やっぱり大人が邪魔しちゃいけないものなのだ、絶対に。

そしてこれからの時代を歩む息子に、男の子は水色、女の子はピンク、などという固定概念を、やっぱ植え付けちゃいけないんだよね、大人は。

これまでの6年間は、そんな概念に左右されずに過ごしてこられた息子の感性を、私はやっぱりとにかく大切にしてあげたい。だからできれば、ピンクでいいよ、という大人でいてあげたい。

とはいえ、いざ学校が始まって、男の子がみんな水色で、女の子がみんなピンクのスモックを着ていたら、息子はあれ?と、思うだろうと、思う。そこで「水色にしておけばよかった」と、思うかもしれない。その瞬間、感性がもしかしたらひとつ、静かに消えてしまうかもしれない。そしてその瞬間、息子にも、男の子は水色で、女の子はピンク、という固定概念が、生まれてしまうかもしれない。それってやっぱりなんだかすごく、もったいないことだなあと思うのです。声を大にして「それはおかしい!」と、言うほどのことではないかもしれないけれど、でもそれは、単純にすごくもったいないと思う。

だからできれば、学校という一つのシステムの中で、最初から男の子は水色、女の子はピンクという、なんとなくの、大人の「暗黙の了解」に、子供たちを付き合わせるのは、やめてあげてほしいなあと、思う。プリンセスソフィアはいつも男の子の遊びをして男の子に勝っちゃうのだから。そんなプリンセスの、時代なのだから。

現存する生命の「しくみ」はただ一つである。

上野の国立化学博物館で、ものすごく印象的な言葉を見つけた。私はド文系の人間で、なんでも「言語」からしか理解できなくて、何を理解するにも「映像」より「言語」なのだけれど、科学のことを考えるのもやっぱり「言語」からのようだ。いつもそう。

 

現存する生命の「しくみ」は
ただ一つである。

「生物のからだをつくる細胞は細胞膜で外界と隔てられ、生命活動の設計図を持っている。設計図はDNAというすべての生物に共通の『言語』で書かれており、これを基につくられるタンパク質もまた、すべての生物でよく似ている。これは、地球上に現存する生命の『しくみ』がただ一つであり、生き物たちはこの共通性の上に多様化したことを示している。」

なるほどなあ、と、思う。生命のしくみはただ一つ、共通するDNAという言語で設計図が描かれている。その「共通性の上に多様化」している。この「共通性の上の多様化」というのが、すべてなのだろうなと思う。みんなしくみは同じなのだから、だからこそ、みんなちがってみんないいbyみすず、なのであーる。と、思った。

男も女も設計図を描くDNAという言語は同じ。その上で、多様化していく。ピンクが好きな男の子も、水色が好きな女の子もいる。男の子が好きな男の子も、女の子が好きな女の子も、そりゃもちろんいる。肌の色だって様々で、脳の発達だって様々かもしれない。でも、言語は同じなのだ。「共通性の上に多様化」しているだけなのだ。

たぶん子供たちは、そんなことを細胞レベルで理解している。「共通性の上に多様化」なんて言葉を用いなくても、そんなこと肌感覚で分かっている。男の子と女の子は何となく違うけれど、でも「しくみ」は同じであることを、ちゃんと分かってる。その感覚を、大人が邪魔しちゃいけないよなあと、改めて思った。

だからもし次に同じようなことがあったら、やっぱり好きな方を選んでいいよと言ってあげたい。そしてできれば、そんななんとなくの色分けを、システムの側がしないであげられるといいなと思う。

スモックの色一つでたくさん考えてしまった。子育てというのはほんと、いろんなことを考えさせられるものであーる。みすず。

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