「Swell Vintage」オーナーMegさん②ーSVの転機と、これからのこと 

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店舗を持たないウェブ上でのヴィンテージショップ「Swell Vintage」(以下SV)を営むMegさん。そのインスタからは、Megさんご本人のぶれないセンスも伝わってきます。このMegさんのセンスの秘密は何なのか。それが知りたくて、今回取材をお願いしました。

実際に会ってみたMegさんは、とても気さくで話しやすくて、そしてやっぱり一つのしっかりとした芯があって。そのセンスはもちろん、お人柄含めてますます好きになってしまいました。すごく良いお話がたくさん聞けたので、ぜひ読んでみてください。じっくり全6話でお届けします。

前回は、ファッション業界とは無縁だったMegさんがSVをスタートした時のお話。今回は、そんなSVの転機となったエピソードと、これからについて伺います。

古着を扱うようになるまでーー「自分の気分」で扱うものを決めたい

まい: クラッチの販売から始めて、それから古着を扱うようになったのは、どういう流れだったんですか?

Megさん: ワッペンクラッチを作るのに、アメリカのボーイスカウトの古着のシャツについてるワッペンをメインに使っていたの。それをメインに、古いワッペンを使っていて。

ボーイスカウトって、経験を積むと、シャツにワッペンをつけてもらえる仕組みになっているんだけど、古着屋さんにそのシャツを仕入れに行っていたから、古着が身近にあったんです。

バッグだけ載せてると、サイトが少し寂しくて。そこに鮮やかな色のヴィンテージのTシャツとかがあれば、サイトも華やかになるな、と思ったの。それで、身近に古着屋さんがあるんだから、古着も一緒に買い付けちゃおうということになったんです。もちろん元々自分が古着が好きだというのもあって。

まい: サイトに深みを持たせるために、という感じで?

Megさん: そうそう、最初は本当にそんな感じで。

まい: なるほど、そういう流れで古着を扱うようになっていたんですね。古着が身近にあった、というのがよくわかる。

今はもうクラッチは作ってないんでしたっけ?

Megさん: うん、私が今はちょっとクラッチの気分じゃなくて。

まい: あ、それってすごく大事。自分がやりたいかやりたくないかって。せっかく自分でやるならね。

Megさん: そう、私が気分じゃないものは扱いたくなくて。

でも、クラッチを今でも使ってくださっているお客さんがいてくれて、それがすごくうれしい。やっぱりそれがSVの原点だから。

写真:Megさん提供

今となれば、最初から古着でやっていたわけじゃなくて、このクラッチが原点で良かったなって思う。それで最終的に、古着に行き着いたのも自分らしいなって思っていて。

まい: うんうん。ちゃんとそこにストーリーがあるんですね。ちなみにシルバーアクセサリー(Swell Silver)はどういった流れで扱い始めたんですか?

Megさん: それも私が単純に昔から好きだったんです。でも、今流行りのシルバーって、華奢なのが多くて、私が好きな感じではなくて。それで、ごつくて個性的なのが揃ってる古着屋さんでよく見てたの。でも、古着屋さんにあるのって、すごく素敵なんだけど、全部サイズが15とかで大きくて。だから、自分で作っちゃおうかなって思ったんです。

まい: なるほど、それも独学で?

Megさん: うん、デザインの経験が全くないから、自分なりに簡単なデッサンを描いて、職人さんにこういうの欲しいんですけどって言って。いやーそれはーみたいなやりとりがあって(笑)

まい: (笑)でも、本当に全部手探りで、自分で一から作り上げていったんですね、すごい。

インスタグラムがきっかけで、セレクトショップとのコラボも

まい: そういうSVが大きくなって行ったきっかけってありますか?

Megさん: やっぱりインスタが大きいかなあ。そのつながりで、plageさんでのイベントもやらせていただくことになって。

まい: plageさんでのイベントもインスタつながりなんですね!

Megさん: SVを始めた時期も、ちょうど、インスタって何?って、みんなが興味を示してる時期だったから余計にかな、それから数年してインスタもさらに浸透してきて、そこでイベントもやらせてもらって…。そこから、わーって大きくなっていった感じがある。

でもなんかね、結果、私もツイてるなと思うんです。ラッキーだなって。

まい: うんそれもね、やっぱりこう、SNSから人気が出た方って、みなさんそういう風に「運が良かった」っておっしゃるんですけど、でも、「運も実力のうち」ってよく言われることだけど、やっぱりその通りだなって思う。それも実力なんですよね。

今はお店を持ちたいわけではない。自分のライフスタイルに合った、今の規模で続けていきたい

まい: そうやって大きくなってきたSVですけど、これから店舗を持とうとかは?

Megさん: 私、お店に憧れは全くないんです。多分、今のライフスタイルにこの規模感がとても合っていて。きついと思うこともあるんだけど、お店を持ったら今の生活が保てないから。

よく取材とか受けて、「最終的にはお店持たれたいんですよね」とか言われるんだけど、「全然そういうのないんです」って答えるんです。みんなえーって言うんだけど(笑)

持てたらいいなとも思うけど、でも、お店を持った時に、そこに私がずっといれるかっているといられないから。誰かに任せればいいじゃないですかって言われるんだけど、それがどうしてもできなくて。

まい: あーすごいわかる。自分の手の届く範囲で仕事をしてたいっていう感じですよね。

Megさん: そうなの。任せないと大きくなれないよって言われるんだけど、その大きくしたいっていうのも今はあまりなくて。今のこのオンラインとポップアップっていう形がすごく私に合ってるんだと思います。

まい: 好きなことをしてたらここに来てたからね、そのまま好きなことを続けていきたいっていう感じですよね。

Megさん: うんうん、ほんとそうなの。

「Swell Vintage とだったら一緒にやってもいいよ」と言ってもらえるお店にしたい

まい: じゃあやっぱりSVとしては今のペースを守ってやっていきたいなっていう感じですか?

Megさん: そうですね。あとは、イベントとかで、もっといろんな人と組みたいなというのはあって。来年からは色んな会社やショップでバイイング、ディレクション、イベントとかのお仕事ができたらとも思ってます。

「普通はコラボとかしないけど、SVとだったら一緒にやってもいいよ」と言ってもらえる、そんなお店になっていかなきゃいけないなとは思っていて。

まい: やっぱりそのためには、いいものを仕入れる、っていうのが一番?

Megさん: うん。あとは今、うちのイメージというか、なんかそれを、もうちょっと変えていくべきなのか、そういう基本的な、根本的な何かを考える時期ではあって。

まい: ブランドイメージみたいなところで?

Megさん: そう、もっと広げなきゃいけないのかなーって。でも、結局は私がいいと思うかよくないと思うかにかかってるから。

まい: うんうん。やっぱりそこはMegさんの世界観とか、いいと思ってるものが大事になってくると思う。ここからのSVもすごく楽しみです。

インスタグラムがきっかけで、成長してきたSV。それでも、今の規模がちょうどいい、とも。次回は、そんなSVの全てとも言える、Megさんのセンスの秘密に迫ります。

Profile

Meg: 独自のセンスで、2013年に「Swell Vintage」をスタート。ショップで販売するものは全て、自らハワイやLAから買い付ける。インスタグラムの世界観も人気で、フォロワー数は2017年12月現在で1.9万人。

 

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