これまでのセブ旅行記・・・
フィリピンで10番目に大きい島、ボホール
この日はフェリーでボホール島へ移動する予定。ボホール島というのは、セブからフェリーで約2時間のところにある島。
アイランドホッピングのノリで、セブから日帰りでツアーにでも申し込もうかと思っていたのだけれど、ボホールはフィリピンで10番目に大きい島(と、言うと10番かよ!と、いう気がしてしまうけど、なんてったってフィリピンには7,109の島々があるらしい。ちなみに日本は6,852。いやそれも結構多い。)であり、セブ島の次に大きい島。見所も沢山ありそうだし、日帰りで行くのはもったいない。(それにのんびりしたい。)
というわけで、後半の2泊はボホール泊にすることにした。離島となるとすぐにそっちへ行きたくなってしまう性分なのである。多分これは生まれつきの病気だから仕方ない。
もちろん飛行機に乗ればもっといろんな島の選択肢が増えるのだけれど、なんといっても今回の旅のテーマは、コスパ。セブから船で行ける島、そして子どもたちもいるしあまり遠すぎないところにしよう。フェリーで2時間というボホールの距離感は、なんとも絶妙。良い。
ちなみに、ボホールには一応小さな空港があって、フィリピンの首都マニラからは国内線が飛んでいる。だから、ボホールだけを目的地にするのであれば日本ーマニラーボホール、という空の便でも行くことは可能。そしてこの空港がもう直ぐ国際便も受け入れるようになるらしいので、そしたらボホール島に旅行へ行く人が増えるかも、とのこと。
いけるのか、ボホール!動くのか、フェリー!
今回、後半2泊はボホール島のホテルを取っていて、セブのホテルは3泊だけ。もし、何らかの理由で船に乗りそびれたら、後半私たちは宿なしである。と、いう小さな不安は、出発前からちょっとあった。
何度も言うようだけれど、学生の頃はホテルを決めずに飛行機のチケットだけ取ってタイとかカンボジアとか移動できたけど(その頃のブログを読み返してみようかとちょっと思ったりいやこっぱずかしくて読めないよと思ったり)、さすがに子連れとなると、めちゃくちゃ保守的というか怖がりになる。守るべきものがあるということは、人を怖がりにするものだ。
そしてその不安が、見事的中しようとしている。そう、昨日はセブ発の全船欠航命令が出されていたのであーる。
まあ何はともあれお腹は空くので朝ごはんを食べてから(食べる前に聞けばいいものを)、ホテルのコンシェルジュに今日の船は動いているのかどーなのか!と、聞きに行く。(オットが。私は英語全く話せない。)
するとコンシェルジュは、「あ、船なら昨日の午後から動いてるよ!」と、言う。・・・そんなこったろうと思った。なんてったって午後晴れてたしね。南国だしね、ここ。
というわけで急いで荷物をまとめる。どうでもいいけれどもほんっとにパッキングは嫌いだ。ホテルでパッキングだけしてくれる人を雇いたい。3,000円くらい出す。あるのかな、そんなサービス。
現金が、ない。(と困るからこまめに両替しましょう・・・)
ホテルからフェリーターミナルはすごく近くて、Uberにしようかと思っていたけれど、ホテルの人が「フェリーターミナルまでならタクシーでも問題ないよ!」というので、タクシーを呼んでもらうことに。
タクシーの車窓から見たフェリーターミナルまでの道はローカル感たっぷりで、ニワトリが軒下にいたり、上半身裸の子どもたちが遊んでいたりする。こういう景色を見るのがすごく好きだ。
フェリーのチケット売り場に到着してから、現金がほとんどないことに気づく。ホテルはあんまりレート良くないだろうからショッピングモールで両替しようねーって言ってたのに、ホテルに引きこもりすぎてすっかり忘れていた。
ここでこのブログの旅行記にしては珍しくたまには役立つことをお伝えしておくと、セブでは日本のノリでカードを使おうとすると結構困る。ホテルを出ると(ほとんど出ていなかったわけだけれども・・・)使えないところが多い。SMセブという大きなショッピングモールにあるお店でも、使えないところが結構あった。
日本の感覚でいうとここは使えるな、というところでも使えないので、現金はそれなりに準備しておいた方がいいです。もちろん、日本じゃなくて現地両替で!(ドル以外は日本で両替しないほうが良いとおもう)ホテルに引きこもりすぎて忘れないように。ってゆうかひきこもるならホテルでさっさと両替すればいい。
子どもたちと私たちは荷物を持って待つことにして、オットが両替できるところを探しに出かけた。
南国の陽気なおっちゃんと話す
オットが帰ってくるのを待っている間、チケット売り場にいたガードマン?的な(やや強面の)おっちゃんが、子どもたちにいっぱい話しかけてくれる。
チャイニーズ?と、おっちゃんに聞かれて、ジャパニーズだよと言うと、オオ!コンバンハ!と、言ってくれた。
そう、この旅で私は3回くらい、チャイニーズ?と、聞かれた。いやまあ、私がチャイニーズっぽかったのかもしれないけれど(初めて言われたけど)圧倒的に、日本人よりチャイニーズの方が旅行客として多いんじゃないかという感じがした。というか、ほっとんど日本人に会わなかった。
バリとかも、もしかしたら変わってるのかもしれないな。10年くらい前までは、バリへ行くとどこに行っても日本人だらけ!とか、思っていたけれど、そんなこともなくなっているのかもしれない。謎の日本語表記とかなくなっていっちゃうのかもしれない。それはそれでさみしい。
このおっちゃんに「good morningは日本語でコンバンハか?」と英語で聞かれ、「おはようだよ!」という会話をした。この時、「Oh!オハヨウ!」とか話してくれたのが、この旅でほぼ唯一日本語を話した瞬間だった。
それにしても、南国の陽気な人っていい。最高だ。
「どこへ行くんだい?ボホールへ行くの?そうか、あそこにはスモールモンキーがいるよ!お兄ちゃんの手より小さいよ!でも君たちの友達だね!」と、おっちゃんが子どもたちに話しかける。そう、スモールモンキーは友達。
そうこうしていると、オットがようやく両替を終えて戻って来た。「両替所かと思ったらかなり怪しいお店でビビるということを3回くらい繰り返した」と言っていた。おつかれ。だからたまには役に立つことを言っておくと両替はショッピングモールで済ませておきましょう。
ローカルの空気溢るる道を、ターミナルまで
オハヨウのおじちゃんが案内してくれて、無事にチケットを購入する。10:40発のチケット。40分後、ちょうどいいくらい。
両替して気持ちがおっきくなっていたオットが、ビジネスクラスの座席を購入する。ビジネスクラスの座席は一人1,000ペソ。(だいたい2200円弱)オハヨウのおじちゃんも、これだけ荷物があるならビジネスがいいね!と、嬉しそうにしている。ちなみに、普通の席だと半額の500ペソ(だいたい1100円弱)。移動にお金を払うようになるのって、歳を重ねてからのことだとつくづく思う。
チケット売り場から、ターミナルまでは少し歩く。それぞれのスーツケースをコロコロしながら、4人で歩く。バナナをクレープの皮のようなもので巻いたものを売る屋台がある。道は狭くて悪く、荷物がぎっしり入ったグローブトロッターは至極引きづらい。それでも、観光地じゃない、こういうローカルの空気が好きだ。ごきげんになる。
フェリーターミナルは、石垣島のフェリーターミナルに少し似ている。ただ、あそこの50倍くらい混雑している。とにかく混雑している。所々で、盲目の人たちがごきげんにバンド演奏をしている。周りでケアする人たちもおしゃべりしてやたら楽しそうにしている。そしてこれは当然のことだけれど、船はもちろん30分ほど遅れる。
フェリーは、あほほどさぶい。
ターミナルにはまじで信じられないくらいの人がいたけれど(そもそも船の種類と便数がめちゃくちゃ多い)、ビジネスクラスは半分も席が埋まらないくらいで、ゆったりしている。まあ、船自体は年季が入っているし、ビジネスクラスと言っても飛行機のそれとは比べてはいけませんがというかビジネスクラス乗ったことないけど。
隣の列には、アジアの富豪家族(想像)がシッターさんと共に乗っている。シッターさんは3人兄弟の一番小さい男の子にミルクをあげながら、Let it goを歌っている。むすめが反応する。一緒に歌うのはやめなさい。
ところで船があほみたいに寒い。これはあほとしか言いようがない。ストールを巻くだけでは全然足りないので、日本から着ていたacneのモヘアカーディガンを羽織る。それでもやや寒く、下にヒートテックを着込む。いや、ほんと寒い。一人で来ていた韓国人らしきマダムは毛皮のコート着てたよ…。
でもそもそも移動が好きなので、2時間は本を読んでいたらあっという間に過ぎる。船を降りるとき、若いお兄ちゃんが子どもたちが降りるのを、ちょっと遠慮がちに助けてくれる。かわいい。
さていよいよ次回はボホール島!この島は、正直に申しまして私が今まで行った島の中で1、2を争うお気に入りの島になった。ものすごく良いところだった。だから移動だけでまた1話書いてしまうとは思わなかったけれど、続きます、はい。
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