「二枚舌」を使わないように心に決めた話

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フリーになって気づくあれこれ

フリーで仕事をしていると、なんというか会社員の時には見えてこなかったあれこれが、くっきりと見えてくることがある。そして、今までの自分についてちょっと色々反省したりする。

例えば、二枚舌。で、ある。

これ、会社員の頃、自分も使ってたと思う、正直。多分、結構、普通のこととして周りにも存在していた気がする。

取引先に話すことと、社内で話すことが違ったり。そういう場面に出くわしたり。そう進めるように言われたり。それはいわゆる「ホンネとタテマエ」的なこととして、当たり前のようにそこにあったような気がする。

だから、誰かの二枚舌に気づいても、まあそんなものだろうと思って、対して気にしていなかったと思う。

「まあ仕事だし。オトナだし。事情があるし。」と、いった感じで。でもこれ、フリーランスになっていざ目の当たりにすると、結構な衝撃があるのです。

フリーランスになって濃くなる人間関係

個人の立場としてクライアントと向き合っていると、なんというかやっぱり関係は濃ゆくなってくるわけで、それは正直、会社員の頃の「人間関係」より濃くなったと思う。

個人的には「濃い」人間関係を築く人はほんの数人で良いと思っているし、実際私が本当に濃ゆい関係なのってほんの数人だとは思いますが、それでも仕事での関係が濃くなるというのは、それはまあそんなに嫌なもんではない。仕事上の濃い関係、というのはお金が絡む分ある意味ドライだったりするわけで。濃いけど、ドライ。そんな感じ。

その「濃い」中でふと「二枚舌」に触れる瞬間がある。その衝撃が、結構、でかい。

触れる頻度としては、会社員の頃とそんなに変わらないのだと思う。むしろ減ったかもしれない。(関わる人は随分と減ったし。)

じゃあなんで、頻度が減ったのに衝撃がでかいのかというと、たぶん、会社員の頃は「二枚舌」に触れたところで、こちらの立場も、組織の中の一人でしかないわけで、まあ会社に対しての二枚舌だな、と、捉えていたのだと思う。で、そのある意味麻痺した感覚が、プライベートにも浸透してしまっていたところもあったかもしれない。

でもこう、一人でやっていると、どうしてもその濃ゆい関係の中で個人に対しての「二枚舌」として直に受け取るわけで、そうすると、衝撃が、数倍でかいのだ。

そして我が振りを思いっきり直したい

で、ここで私が思うのは、ひたすらに、「気をつけよう・・・」と、いうことだ。それは、振り回されないように・・とか、騙されないように・・とかではなくて、自分が絶対にしないように、という意味で。

これ、誰かを責めているとかでは全くなくて(本当に。)自らを振り返ってみて、絶対にやっていたよな、会社員の頃、と、思うからだ。

でもフリーランスになってみて、その衝撃のでかさに触れてみて、個人で仕事をするにあたって、誰かに(相手が組織であれ個人であれ)二枚舌を使うようなことはしちゃダメだ、と、つくづく思ったのである、ほんとうに。

こういうのは交渉のくせみたいについていたりするし、と、いうことは、もしかしたら子どもたち相手にもしてるかもしれないし(必要なウソ、みたいに思ってやっちゃいがちだったかもしれない)いや、ダメだわそれ本当、と、反省している、今日この頃です。

一人になってみて気づくこと、環境が変わって知ること、というのはたくさんあるものです。

誠実に愚直に、仕事をしていきたいと改めて思う、年度末。(年度という概念がほぼ消えたけど。)(請求書遅くなっててすみません・・・)

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