【50音blog 】う:歌ーー4歳むすめがずっと歌っている

むすめがなりたい職業トップ3

来る日も、来る日も、劇場だ。この家は、勝手に、劇場と化している。

我が家の脳内プリンセスの4歳児がおかしいということは、ここでも何度となく書いてきたのだけれど、何よりおかしいのは、もう我が家の誰もそれをおかしいと思わなくなっていることである。たまにハッとして、「いや待ておかしいから。」とせまりくるおかしみに耐えられなくなってしまうことはあれど、普段それは、普通に、そこにある。日常だ。

脳内プリンセスは、普段からあらゆるものになりきっている。最近の「おおきくなったらなりたいもの」トップ3は、「アイカツのひめ」(誰かは知らない)「うたのおねえさん」「ほいくえんのせんせい」である。お分かりいただけるだろうか、3番目になるにつれて就職できる可能性が高くなっていくのが。「うたのおねえさん」の狭き門っぷりはあるにしても、それにしても誰かも知らない「アイカツのひめ」よりは可能性は高いだろう。

しかし、だ。その「アイカツのひめ」にしたところで、むすめはある程度現実路線を考えてのことなのだ。つまり、「エルサ」はもしかして厳しいかもしれない、でも「アイカツのひめ」ならいけるかもしれない、と、4歳ながらに現実を見据えてしまっている。厳しい世の中だ。

誰か知らんけど、アイカツのひめ。

トップ3の職業に共通するもの

さて、このトップ3の職業に共通するものそれは何か。あなたにはバラバラに見えるだろうか。それはプリンセス修行が足りない。よく考えてみてほしい。もっと脳内をプリンセス色にしてほしい。

共通することそれは、歌うことである。全員が、何かしら歌っている。

だからむすめは、夢に向かって、いつも、いかなる時も、ずっと歌っている。何なら、私との会話も歌で伝えようとしてくる。「ママ〜わたしい〜はあ〜 ごはんがあ〜たべたい〜のお〜 きょうのごはんはあ〜 なあ〜にい〜♪」

普通にきけや。

もちろん私はふつうに答える。「こないだいぬい(前職同期)が買ってきてくれた大量の白菜が余ってるから白菜のお好み焼きにしよ。」

するとむすめは答える。いや、歌う。「い〜ぬい〜♪」

歌われてるよ、いぬい君。

毎日この調子である。ずっと、歌っている。でも、家族の誰もが、普通の顔をしている。それぞれが、自分のペースを崩さない。たとえむすめに歌われても、誰も歌いながらは返さない。なかなかシュールな絵だなと思う。

そして、こちらのペースの崩れなさに惑わされることなく、同じく全くペースを崩さないむすめのハートも相当強いなと思う。こちらがどれだけの塩対応をしても(別に塩対応しようと思ってるわけじゃなくてもあんなテンション到底ついていけない)決して折れることなく歌い続ける。

そう、むすめは歌い続ける。

タモリさんはミュージカルを観られないけれど

タモリさんがミュージカルを観られない、というのは有名な話だ。会話が歌になるのにどうも馴染めない、と、タモリさんは言う。「なぜ死ぬ前にハモれるのか」と。たしかに。

いいともにミュージカル女優を呼びながら、「俺は観られない」と言っちゃえるタモリさんがもちろん私は大好きなわけで、そして私もタモさんそれわかる、日常会話が歌になっちゃうとどうも感情移入できない、と、少し思っていた。アナと雪の女王でも、ちょっとそこで歌うのにはついていけない、という場面がややあった。日常に歌が入り込むのは無理があるだろう、と。

しかし気づけば、なんと我が家の日常にはむすめの歌が入り込んでいる。ものすごく自然に、そこにある。なんなんだ、ミュージカルって、実はセリフや思いを歌に託すんじゃなくて、普通にあれが日常として成り立っているのか。アナはエルサに、本当に「雪だるま作ろうー♪」と歌いながら問いかけたのか。もしかしてあれは、ごく普通の光景なのか。

人は大抵、どんなことにも慣れていく。目の前のむすめが、会話をすべて歌で行ってきたとしても、「そういうものか」と受け入れる。少なくとも我が家は全員、普通に受け入れている。日常とはそういうもので、そして思うに多分、家族というのはそういうものだ。たぶんアナとエルサも同じだ。

まあそんなむすめも明日は節分ということで、意味がわかっていなかった0歳児の時を除く1歳児以降の3年間毎年毎年もれなく号泣してきたので明日もコテンパンにやってやろうと思います。楽しみすぎて寝られない。さすがに歌う余裕もなくなるはずである。ふっ。

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【50音blog 】い:犬ーーー犬派と猫派に分かれている

犬派か猫派か元カノか

「犬派の男の人を好きになったことがない。」

と、言ったら、オットに怪訝な顔をされた。「俺は中立だ。どちらでもない。猫派とは誰だ」と言う。「いやいやあなたは立派な猫派ですよ」と諭す。ツマは色々大変なのである。

でもなんか、好きになる人はとことん、猫を飼っているとか、猫に目がないとか、なんかそんな人ばっかりだった気がする。ほら、村上春樹だって猫が好きだし・・・。

かくいうオットも、実家にいた頃はシロという猫がいた。今はオットの実家では犬を飼っているけれども、オットが共に暮らしたのは白ねこのシロだ。

オットは今でも「シロは本当にかしこくてかわいい気品あふれる上品な猫だった。ツンとしているとこがまたすごく良かった」と言う。まるで元カノについて話すように。(あほなんじゃないか。)

猫はツンとした感じ、犬は全力で愛を表現してくれるヤツ

そう、なんというか猫は、こうやって懐に入るのがうまい気がする。もてあそぶというか。ツンデレというか。(最近聞かないなツンデレ)

それに比べて犬は、しっぽを振って全力で愛を表現してくれるかわいいヤツ、という感じ。もうばかだなあとか言いながら、憎めない感じ。

それで私が今まで猫派の人をつい好きになってきたというのはそれはつまり、「ツンデレが好きな人が好き」ということなのか?めっちゃめんどくさい。(関係ないけれど、むすめ4歳が保育園で「めっちゃ」っていっちゃダメなんだよ!と、教えてもらってきたらしく、めっちゃ注意される。でもめっちゃってめっちゃ使うしめっちゃって使わないのめっちゃ難しい)

まあでもオットだってガッキーの上品なところがいいとか、がさつじゃないところがいいとか、そんなことばかり言っているけれど、がさつなツマと結婚したわけだからまあつまり人生はそんな思い通りにならないものなのだよふっ。

どちらかと言うと犬派なのだけれども

ところで昨年末、猫の飼育数が初めて犬を上回った、という記事が出た。

ペット数、猫が犬を初めて逆転 飼い主の数は犬が多数

まあこの記事の、岩合光昭さんとムツゴロウさんのコメントがなんというか天上人みが溢れていて最高なわけだけれど、それはさておき確かに実感としても「猫ブームだな」というのはわかる。周りを見ていても、猫を飼う人は多いなあと思う。

何を隠そう、どちらかと言うと犬派の私も(というか、実家では犬しか飼ったことがないから、猫と共に暮らしたことがない。だからまあ「犬と暮らす楽しさは知っている」という感じ。)今、家に猫がいてくれたらいいんじゃないか…と、結構本気で考えている。いや、本当は猫でも犬でもいいんだ。ただ、多分この飼い猫が飼い犬の数を上回ったという理由におそらく一番当てはまる、「ライフスタイル」の問題が、あるのだと思う。

実家にいためちゃくちゃかわいい犬の話

実家では、かりんという名前の犬を飼っていた。柴犬の雑種で、美人で、めちゃくちゃ臆病で、出産する時すら、私たちにそばにいてくれときゅんきゅんと鳴くわんこだった。(普通犬は出産の時気が立って人を寄せ付けないと聞いていたのに。)

大きなトラックとかとすれ違うとびびって歩けなくなるし、風の強い音も怖がって家に入れてくれと泣いていた。あれはもう、鳴くんじゃなくて泣いていた。でもそういうところがたまらなくかわいかった。

いやなんか、オットがシロについて話す時と同じ感じになっている気もするけれどもまあそれは気のせいだ。私は特に元彼について話しているわけじゃない。(そういう問題ではない)

とにかく、そういう超絶かわいい手のかかるわんこが実家にいたのだけれど、正直言って、飼育していたのは、母だ。お散歩へ行くのも、餌をあげるのも、犬小屋の掃除も、母がしていた。

…いや、ごめん、妹たちはしていたかもしれない。しかし、ジャイアン的ねーちゃんは、ほとんど何もしていなかったと、思う。いや、ほんと、ごめん。

専業主婦の母と同じことができるかというと

母は専業主婦で、だいたい一日中家にいて、隣には母の両親が住んでいて、旅行の時には預けて行くこともできた。一軒家だったから、小型犬じゃなくてももちろん飼うことができた。

そして私は母と同じことを、今の生活で、できる自信がない。

マンションだし、実家は遠方で預けられる人は近くにいないし、サラリーマンではなくなったとはいえ仕事も(一応、たぶん、きっと…)ある。すぐ旅行に行ってしまうし家を空けることも多い。

毎日お散歩へ行ける自信もない、ランニング一緒にしてくれる犬ならいいかもしれないけれどもそういう問題じゃないのだろう、たぶん。

そうすると、猫はたぶん、現代人(というくくりもどうかと思うけれど)のライフスタイルでも、飼いやすいのだろうな、と思う。なんせ、シロのようにツンとしてて気品あふれて気高くてこう…一人の時間も楽しんでくれそうだし(想像)。現実問題として、ペットOKのマンションでも、大型犬NGのところはあれど、猫のサイズなら大丈夫だろうし。

ヒロミ(芸能人じゃない)がいいことを言う

ところで昔、宮古島の免許合宿で出会ったヒロミが、あっつい宮古島の商店街を歩きながらふと「私、動物を『買う』っていう感覚がちょっとわからないんだよね。お金を出してこう…取引するのがなんか、納得いかなくて」と、言っていた。もう、10年以上前の話だけれど。

ギャルみたいやのにめっちゃまじめやんヒロミ!と、思って、ハタチそこそこの私は感心してしまったのだけれど、あの言葉は私の中にずっと残っている。

犬や猫を飼うなら、保護犬とか保護猫にしよう、と、それだけはずっと決まっているのだけれど、どうしても一歩踏み出す自信がない。でもずっと心の奥に、あるんだよなあ、犬か猫を飼いたいなあという気持ちが…。子どもたちもめちゃくちゃ言ってくるし。その気持ちはめっちゃわかる。わたしも毎年サンタさんにお願いしていた。サンタさん届けてくれへんかったけど。

どうなんだろう。飼えるのだろうか。わたしにも。決心がつかない。だから何が言いたいかと言うと、犬猫飼っている人どうぞご意見お願いします。(いいよ!とか、いやあんたにゃ無理!とか)

でも、オットが「うちの猫はツマとちがって気品高くて上品で賢くて美人でがさつじゃなくてかわいい」みたいなことを言い出したらちょっとやだけどというかドロップキックやけど。(がさつ)

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【2018お正月 セブ&ボホール旅行記⑦】day5 アモリタリゾートに引きこもる

これまでのセブ&ボホール旅行記

アクティブに過ごすか、まったり過ごすか。旅計画の立て方

旅に出たからには、時間が許す限りいろんなところを効率良く回るのが大事という考えもある。ガイドブックに載っているところは全部押さえた方が良いかもしれない。そのために、ツアー会社は山ほどツアーを組むのだから。そして世界には自分が知らないところが山ほどあるのだから。私たちもボホール移動初日は、チャータータクシーで王道の観光地を3つ回った。

そうなのだけれど。だけれども。やっぱり、リゾートへ来たからには、プロ引きこもりの私は引きこもりたい。ホテルで本を読んで飽きたらプールで泳いでだらだらしたい。たぶん私にとって一番の贅沢は、何もしないこと。

だから基本的にその土地で外に出て色々遊んだりツアーに参加したり…という日は、ホテル滞在中につき1日だけ、という感じにしている。

ちなみにその旅計画をどう立てているかというと、モールスキンを旅ノートにしていて、後半ページに見開きで1日のスケジュールを時間ごとに書いている。

の、だけれど、基本は真っ白である。この通り。

一応、何日間(移動とかに取られない)自由な時間があるのかということを把握して、日ごとにどういう行動をしようか、ということをざっくり決める。

あとはとことん、ホテルに引きこもる。(ニューヨークへ行こう!とか、アンコール遺跡群を見に行こう!とかの旅行の場合はそうじゃないけど。)だからスケジュールが真っ白になる。一応、行きたいレストランとかはメモしている(…が、外に出たくなくてホテルで済ませてしまうことも多々ある)

そういったわけで、残りのボホール滞在はひたすらに引きこもってまったりした。でも引きこもりだけでまた1回分書いてしまった。なぜならめちゃくちゃいいホテルだったから。読んだらたぶん、いますぐ何もしたくなくなります。まじで。

自分史上最高のホテル、アモリタリゾート

世界にはいろんなリゾートがあって、その土地ごとにきっとステキなホテルが山ほどある。

大手チェーンが手がける大型リゾートは、サービスも充実しているし不便なことはほとんどない。子連れでも安心。いろんなアクティビティも充実していて、飽きることがない。

そうなのだけれど、それでも私は、小さめのこじんまりとしたリゾートが好きなのだな、と今回改めて思った。というか正直言って、今まで行った中で一番ここが好きかもしれない、と思った。それが今回ボホールで泊まったアモリタリゾート

「こじんまり」と言ったけれど、客室数がそんなに多くない割に敷地はすごく広くて、一部屋一部屋がゆったりしている。

そして、程よくおしゃれ。「程よく」というところがまたよくて、なんというかスタイリッシュすぎて肩肘張ってしまう、という感じでは一切なくて、とにかくリラックスできるレベルのセンスの良さ。そういうのが、もしかしたら本当にセンスがいいということなのかもしれないけれど。

ビーチチェアもとり合わなくていい、アモリタリゾート

そして「こじんまり」の何がいいかって、とにかく人が少ない。大型のリゾートとかだと(ハワイとかは特に)朝からビーチチェアの取り合い・・みたいなことも少なくないけれど、ここはまずそんなことなかった。(いやハワイも好きなんですけれども。あれは唯一無二だから。)

毎回4つビーチチェアを使っていた。何ならその隣のベッドまで荷物置きにしていた。それでもまだ数に余裕があるくらい。みんなダイビングとかどこか行っているのだろうか?

全然混まない素晴らしきプールは二つあって、一つはフロント近くのアロナビーチを見下ろせるプール。こちらはもう一つよりさらに混んでいなくて、欧米人カップルが一組まったりしていた。

もう一つは、メインの食堂近くの大きなプール。深さ別に3つに分かれていて、小さい子どもも安心して遊べる。

見て、この空いてる感じ。

私たちは主にこちらでひたすらゆっくりしていた。

嵐山の保養所のおばちゃん並に親切な人が多い、アモリタリゾート

ビーチチェアで朝からふーふーと浮き輪を膨らませていたら、ホテルのお兄ちゃんがさっときやって来て、任せとけってな感じで、何も言わずに空気入れで膨らませてくれた。そしてあっちに置いてある浮き輪も膨らませるか?と、ややぶっきらぼうな感じで聞いて、次々と膨らませてくれた。惚れる。

そうなのだここの人たち、いちいちめちゃくちゃ親切なのだ。それも全然押し付けがましくない親切さ。思うにこれくらい親切な人っていうのは、世界を見渡してみてもランカウイの人たちと前の会社の嵐山の保養所のおばちゃんたちくらいしかいない。もう行けないけど保養所・・・泣ける・・(前職のみなさま誰か連れてって・・・)

そしてこのホテルのすごくいいなと思うところは、例えば「子ども向けプール」という風に、わざわざ明記したりしているわけではないところ。深さ別のプールも、もちろん浅いところに子どもは集まるわけだけれど(と言っても2、3家族だけど)そこが特に「子ども向け」と謳われているわけでも、他と比べて小さいわけでもない。

一見すると一番深いところまでも一つのプールに見えるようになっていて、実はプールの中に階段があってそれぞれ三つに分かれていますよ、という形。

つまり、「ここからは思う存分子どもが遊べるゾーンですよ!」と主張する部分がない代わりに、「ここからは絶対に子どもは入らないでくださいね!」という部分もない。なんというか大人の楽しい時間に、子どもも一緒にどうぞ、と、いう感じなのだ。すごく自然に、子どもを受け入れてくれる感じ。

「子ども向け」じゃないのに、子どもにめちゃくちゃ優しい、アモリタリゾート

それでいて、こういう遊具がそっとあったりする。これもものすごく主張するわけでもなんでもなくて、本当に自然にお庭にぽっと現れる。7歳息子はあんまり遊ばなかったけれど、4歳むすめは嬉しそうに何度か遊んでいた。

ついでに言うとこの写真は、遊具から階段を登ったところに広いガゼボがあって、そこに寝っ転がって撮っている。つまり母さんはここに寝っ転がって本読みながらむすめを見ておけばいいわけでたいへん、気楽。

もちろん、ホテルの人たちも、泊まりに来ている人たちも、子どもがいるからって嫌な顔なんて一ミリもしない。みんな一緒に、この滞在をそれぞれ楽しみましょうね、という感じ。すごく、自然だ。

大好物のハンモックももちろんある。これはプールからちょっと離れた(ほんとに敷地が広いのだ)、海を見下ろせるお庭にあって、波の音を聞きながらゆらゆらしつつ、iPhoneで好きな音楽流しつつ、本を読んでまったりできる。

引きこもりでもレストランの食事に飽きない、アモリタリゾート

「絶対に引きこもる」という強い引きこもりの意思を持って引きこもっているため、お昼もプール沿いのレストランで済ませる。ついでに言うとこの日は、朝ごはんも夜ごはんも同じレストランで食べている。特に飽きることはない。なんせ、引きこもりのプロだから。

ピザもカルボナーラも、めっちゃ美味しい。南国のパスタって、「アルデンテ」という概念がきっとなくていつもどうにもまずいことが多いのだけれど、これは美味しかった。ついでに言うとランカウイのカルボナーラも美味しかった。親切な人たちというのはアルデンテを知る人たちなのだきっと。

あとレストランでいうと、朝ごはんのビュッフェに置いてあるこのミントともう一つの葉っぱ、これにお湯を注ぐだけのハーブティーが信じられない美味しさであった。

これはおうちでわしゃわしゃとミントを育ててお湯をがっと注げばできるのかそうなのか?と、オットに聞くと、まずミントをわしゃわしゃ育てられるかが問題だよね、と、言われた。まあそうなのだが。

プールサイドで色々サービスしてくれる、アモリタリゾート

午後、プールサイドでまったりしていると、ホテルの人がサービスでマンゴーのアイスを持ってきてくれる。めちゃくちゃ美味しい、これ。もちろん子どもたちも大喜び。そしてもちろんこういうのも、大人も子ども関係なくくれる。

あと同じくサービスで配ってくれるのが、このハーブウォーターが入ったスプレー。氷で冷やして持ってきてくれて、日焼けしたお肌にスプレーするととにかく気持ち良い。

にくい。心にくい。

結局この日は、日が暮れるまでずーーーーーっとこのプールにいた。日が暮れても水が冷たくなくて、プールに入っても寒くない。

めっちゃぶれてますけど(ぶれてよかったけど)夜のプール、これ大好きです私。贅沢だよなあと思う。もちろんこれも、子どもたちと一緒に楽しめて、たいへんにしあわせ。

次にいつ行けるか調べてしまうレベル、アモリタリゾート

トータルで見て、ほんとにめちゃくちゃいいホテルだった。正直、次回はたぶんセブ島飛ばして(もしくは一泊とかだけして)ボホールに直行したい、と思う。のんびりした島の雰囲気と、それでいて広い島のあちこちに見所があるところも、そして自分史上最高のホテルがあるところも。こんなことは本当にめったにないのだけれど、次回の長期休みにこのホテルに空室があるかつい調べてしまうレベル・・・

(ちなみに、この旅行もボホールに行くこと決めたのは出発の2週間くらい前で、その段階でも予約できたから、この先もだいたい空室はある。)

朝から晩までひたすら同じホテルにいても全然飽きない最高です、というお話。温泉とリゾートはやっぱり引きこもりに限る。そう、私は今とにかく温泉に行きたい。そう、全然関係がない。

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【50音blog 】あ:アップルーーーAppleと自由について

はじめに:50音ブログについて

セブ&ボホール旅行記はまだ続くのですが、ちょっと休憩。(休憩?)

50音ブログ、いっぱい「あ」のつく言葉を出していただいた皆さんありがとうございました。(お題は主にtwitterで募集しています。よろしければフォローしてくださいませ!@hannarry もちろん、インスタ or Facebook 経由のコメントでも大丈夫です、お待ちしております。)

50音ブログは、前に書いていたブログで、50音順にてきとうにお題を選んで、そこから連想されることを好き勝手に書く、というものです。書きたいことを書く、のも良いのだけれど、全然馴染みのないものとか思いつきのものから、いろいろ連想して書いてみると、思わぬ発見があったり、自分ってこんなことを考えていたのか、という気づきにつながったりして、なかなか面白かったのです。

旅行記だったり、インタビューだったり(こちらもまた進行中でございます)の合間に書いていくので、ちょっとした息抜きに読んでもらえると嬉しいです。

憧れの、Apple

と、いうわけで最初のお題は「あ」。今回は「Apple」

アッポーペンのアップルじゃなくて、Macを出すApple。まあ、アッポーペンのアップルか。

社会人になって一番最初に買ったのは、MacBookだった。Apple Storeも確か学生の頃にできたばかりで、そこに入るだけでちょっと最先端な気分になったのを覚えている。

でも、私が入社したのはちょうドメスティックな紙媒体の会社であって、Macを使うどころかとりあえずまだMOを使って広告入稿をしていた。(若い人知ってますか、MO…)CDでの入稿すら許されていなかった。というか私は1年前くらいまで、CDでの入稿が許されていることを知らなかった。

そんな環境で、Macが必要になる場面は、もちろんなかった。

そもそもリモートワークなんて言葉もなかったし、仕事は全て会社でしかできなかったわけで、Macを使ってできる仕事はその時の部署で皆無であった。

パソコンで絵を描いていたわけでもないし、家に帰ってそのMacを使うことと言ったら、mixiを見ることくらいい…(懐かしすぎて泣きそう。多分もうログインできない)あとは少しblogを書くくらい。

それでも、アップルマークに憧れた。そう、まさにあれは憧れのような気持ち。

TSUTAYA TOKYO ROPPONGI にあふれるアップルマーク

その頃私は遅番勤務がある部署にいて、週に1度ペースで、帰りが深夜の1時とか2時になることがあった。で、なんとなく手持ち無沙汰で、よく深夜に近所のTSUTAYA TOKYO ROPPONGIのスタバへ行ってぼーっと過ごしていた。(まだ代官山の蔦屋書店もなかった頃。)

深夜の六本木のスタバには、アップルマークを開いて何やら作業をしている人がたくさんいた。私にはその人たちが、ものすごく自由に見えた。実際のところはわからないけれど、とにかくサラリーマンの私にはそう見えた。(まあ、テレ朝の人だったのかもしれないけれど。)

会社に残っていやいや残業するんじゃなくて、好きな仕事なのか趣味なのか、とにかく好きなことに、その時間に没頭できる余裕があるように見えた。(まあ、テレ朝の人だったのかもしれないけれど。)

会社を辞めて「自由」になると

だけど会社を辞めてしばらくすると、朝、同じ時間に会社に行かないことを、なんだか落ち着かないなと思う日が数日続いた。全然仕事をしていない気になってきて、変な罪悪感すら感じる。

たぶん私は、サラリーマンの12年間の間にいつの間にか、「同じ時間に起きて同じ時間に家を出て同じ時間に会社に行くこと」それ自体を、「仕事」だと思い込むようになっていた。

けど、当たり前だけれど、それ自体は仕事でも何でもない。「会社へ行くこと」は、「仕事をすること」じゃない。

私はたぶんもうずっと前から、とにかく「自由」であることを大切にしたいと思っていた。それはたぶん、自分が自由じゃなかったからなんだろう。

もちろん、自分で自分の道を決めてきたし、高校だって大学だって就職だって、自分で好きなところを受けた。

でも、大きな組織の中で(それは会社に限らず学校でもそうなのかもしれない)、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に家を出て、例えば同じ時間に保育園に駆け込み、同じ時間に仕事を終え、同じ時間にお迎えに行き…という日々は、たぶん思った以上に、私にとっては(あくまでも私にとっては)「自由」ではなかったのだ。それがともすれば「仕事そのもの」と勘違いしてしまうくらいになるなんて、そりゃもう自由からは程遠い。

守るべきものを、守るためにも自由でありたい

「自由」ってそんなレベルかよ!と、思う人もたくさんいると思う。わかる。だけど、私にとって一つの自由は、やっぱりそれなのだ。自分の人生と、そして人生につながる日々の小さな積み重ねを、自分で選んでいくこと。

「アップル」から連想するこの文章を書こうと決めた時、あの深夜の六本木のスタバで見たたくさんのアップルマークを思い出した。

あーやっぱりあれが、私にとっての自由そのものだなあ、と思う。

もちろん大人だから生きていく中で守るべきものはたくさんあって(それは法律であったり締め切りであったり家族であったり)それは守っていかなくちゃいけない。

でも、自分がやりたいことをしていくこと。やりたい仕事を、好きな時間に、好きな場所ですること。それは自分にとって、守るべきものを守る上でも大切なことなのだ。深夜の六本木でMac開いてカタカタできるための、あらゆる余裕を持っていたのだと思う、たぶん。(やらないけど、深夜の六本木でカタカタ。あくまで例えとして。)

なんというか12年間培ったサラリーマン精神はなかなか抜けないものですが、appleと共に自由な日々を生きていきたいわけです、ほんとwordとの互換性悪くて関係各所にご迷惑をおかけしていることはこの場を借りて深くお詫び申し上げますでもそれは天国のジョブズに言って!

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【2018お正月 セブ&ボホール旅行記⑥】day4 現地ツアーでも大丈夫?

これまでのセブ&ボホール旅行記・・・

ボホールは現地ツアーで全く問題ないよ!

タグビララン港でフェリーを降りて荷物を受け取ったら(私のグローブトロッターは雨でびしょ濡れになっていた…)チャータータクシーはどうだい?と、聞いてくる人がわんさかいる。

私たちが一番気にしていたのは、現地でタクシーを拾ってちゃんとツアーに行けるのか?ぼったくられないのか?日本から予約していかなくて大丈夫か?と、いうこと。

結論から言うと、全く問題なかった。なんなら、タクシーの運転手さんはめちゃくちゃいい人だった。

たまにはこのブログの旅行記でも役に立つことを言うと、ボホール島で王道の観光スポットは3つ(後ほどご紹介)あって、どこのタクシー(ツアー)会社もこれは絶対抑えてくれる。で、その3つを回る適正価格としては、たぶん3,000ペソ(約6,500円弱)前後。

声をかけてくれたタクシー会社の人は、追加料金なしで、最後はホテルまで送ってくよ!と、言ってくれたので、もう下手に交渉せずお願いすることに。

日本から予約できる日帰りツアーとかに申し込むと、一人当たりフェリー料金込みで1万円弱くらいなので、家族4人で行くなら、自力で行ってその場でチャータータクシー捕まえた方が圧倒的にお得。まあ、そうするとチケット売り場で現金がなーい!みたいなことになる可能性もあるわけだけれど。(わたし)

「ほぼほぼボホール島」の威力

さて、ボホールで王道の観光スポットは以下三つ。順に回ったのでご紹介。

ロボック川クルーズ ・Tarsier Conservation Area(ターシャ観察区域) ・チョコレートヒルズ

ボホール島のタグビララン港付近は結構栄えていて、マクドもある。THE アジアのちょっとした町、という雰囲気。バリにも少し似ている。ただ、フィリピンは看板もほとんど英語なので、ハワイとかグアムの超田舎(島の裏側みたいな)雰囲気にも似ている。キリスト教だから、ハワイ・グアムの田舎の方が雰囲気は近いかもしれない。(もちろん、ホノルルのような雰囲気では全くない)

 こういう、カンボジアの田舎の方のような雰囲気もある。

車中、ダジャレにはまる息子が、次々とダジャレを編み出す。「太陽に行きたいよう!、はいこれ何点?」と、いちいち点数を聞いてくる。しまいにパパ勝負しよ!と言い出す。パパは「ほぼほぼボホール島」と言う。わけがわからない。

ロボック川クルーズでビールを飲む

まずはロボック川クルーズへ。乗船料(ランチビュッフェ込み)が確か450ペソくらいだった記憶。1000円もしない。安い。さすが、ほぼほぼボホール島。

ディズニーのジャングルクルーズみたいな船に乗って、ランチをしながらクルーズに出掛ける。まあ「観光船」でしょーという感じでちょっと斜に構えていた部分があったのだけれど、これが、むちゃくちゃ良い。

風が気持ちよくて、ビールが進む。船では、ご機嫌な曲を演奏してくれて、それを聞きながら、ビュッフェを食べてビールを飲む。最高でしかない。ちなみにビールは別料金だったけど、200円くらいだった気がする。

風を受けながら聴くカントリーロード、いいものです。

途中、トムソーヤ島のようなところへ上陸する。現地の人(なのかな…)が弓矢を売っていたり、ファイヤーパフォーマンスをしたり。東南アジアらしく、息子より少し小さい5〜6歳の男の子が、写真を撮ってお金をもらっている。

観光クルーズの一環に組み込まれているビジネスだから、身なりも綺麗でそんな悪待遇で働かされているわけではないと思うのだけれど、チップを払えないよと言っている大人に、なんでだよ!と、応戦している子どもたちを見て、なんとも言えない気持ちになる。二十歳そこそこの頃、バリやタイやカンボジアでストレートチルドレンを見た時の気持ちとは、今はもう全然違っている。自分だってその頃は「no picture!」って言ってたのに。

男の子に声をかけて写真を撮って、お金を払う。あの子たちが、どうかどうか幸せであるようにと思う。たくましくたくましく、誰よりもたくましくあるように。帰りの船で手を降っていたら、なんかちょっと泣けてくる。

オットはそんな私を見て、あの子も裏にお母さんが待っていて「今日のジャパニーズはめっちゃチョロかったよ!」って笑ってるかもしれないね、と言う。そうだといいなと思う。たくましくあってほしい。

ところでこの船を降りる直前、この出来事について旅行ノートに書き込んでいたら、思わず船の隙間にパーカーのペンを落としてしまった。これはあきらめなきゃいけないかと思っていたら、係のおにーちゃんが、すごい身軽に船の外に出て、柱につかまりながら(私なら絶対に海に落ちてしまうような体勢で)ひょい、っとペンをとってくれた。ボホール・・・いい人ばっか・・・。

船を降りると、運転手さんは他のチャーター車の運転手さんと談笑中。そういうの良い。宮古島みたい。(ほら病気)

世界一小さいおさるさん、ターシャに会いに

続いてターシャ観察区域へ。ターシャというのが、フェリーのチケット売り場でオハヨウおじさんが言っていた、small monkeyのこと。ターシャの保護地区で、自然に近い形で生きているターシャを見られる。

小さなメガネざるターシャ、信じられないくらいかわいい。手のひらサイズのお猿さんが、ぎゅっと木につかまっている。これはもう子どもたちも首ったけになっていた。

えらく気の弱いお猿さんだそうで、大きな声を出したらびっくりしちゃうからそーっとそーっと見学しなくちゃいけない。でも本当に小さすぎて自分では全然見つけられないので、その辺にいる係のおねーさんたちが「あそこにいるよ!」ってそっとおしえてくれる。ボホール、いい人ばっか・・・。

動物が好きな人は、飛行機と船を乗り継いで、このターシャに会いに来るだけでも価値がある、と思うくらいかわいい。THE観光地でこんなに感動できるボホール、すごい。

出口を出るとお土産物やさんがあって、まんまとターシャのポーチを買う。あまりそういうお土産って買わないのに、それでも買ってしまうレベルでかわいかったのだ、ターシャ。小さなポーチは私のイヤホン入れになっている。

オットがタバコを吸いたいから先に出てるね!と言う。むすめがなぜかやたらとウクレレを欲しがり、購入する。完全に、さっきのロボック川クルーズで演奏してくれていたおっちゃんの影響である。すぐに影響される。私のようだ。

外に出たら、オットは運転手さんと一緒にタバコを吸っていた。めっちゃお世話になってるから一本あげたらしい。

ピラミッドより美しい、チョコレートヒルズの絶景

日が暮れかけていたけれど、運転手さんはさらに飛ばして最後の目的地、チョコレートヒルズへ。

長い長い階段を上る。でも子どもたちは本当に元気で、にこにこ笑いながら談笑しながら頂上へ。

夕暮れ時のチョコレートヒルズ。写真では見ていたけれど、写真よりずっとずっと美しい景色が広がっていた。時間帯も良かったのかもしれない。ぽこぽこ広がるたくさんの丘(不思議な地形だ)が、夕暮れ色に染まっている。360°、本当に美しい。自然にそこにある地形が美しいって、素晴らしいと思う。

オットが「これピラミッドよりきれいだよまじで。」と言う。当たり前なのだけれど、目の前の景色に隣の人が同じ熱量で感動してくれてるのって、すごい嬉しい。

セブ島へ行こう!って決めるまでボホール島のことなんて知らなかったし、ボホール島へ行こう!って決めるまでチョコレートヒルズのことなんて知らなかったけれど、世界には本当に知らないけれど美しい場所がたくさんあるのだ、と思った。宮古島ばっかりいってる場合じゃない、行くけど。

そうなんだ、だいたい私はいつも「これが見たい!」「ここへ行きたい!」と、行く場所を決めるというよりは、なんとなく「この国へ行きたい」「この島へ行きたい」と言う感じで、行く場所を決めることが多い。そして正直、行く場所さえ決めてしまえば、どこだって何かしらの発見や心が少し動かされるということは、必ずあるものだと思う。

そこには、自分が知らない文化と、生活と、自然がある。それだけで、触れる価値があるものだ。

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【2018お正月 セブ&ボホール旅行記⑤】day4 ほぼほぼボホール島

これまでのセブ旅行記・・・

フィリピンで10番目に大きい島、ボホール

この日はフェリーでボホール島へ移動する予定。ボホール島というのは、セブからフェリーで約2時間のところにある島。

アイランドホッピングのノリで、セブから日帰りでツアーにでも申し込もうかと思っていたのだけれど、ボホールはフィリピンで10番目に大きい島(と、言うと10番かよ!と、いう気がしてしまうけど、なんてったってフィリピンには7,109の島々があるらしい。ちなみに日本は6,852。いやそれも結構多い。)であり、セブ島の次に大きい島。見所も沢山ありそうだし、日帰りで行くのはもったいない。(それにのんびりしたい。)

というわけで、後半の2泊はボホール泊にすることにした。離島となるとすぐにそっちへ行きたくなってしまう性分なのである。多分これは生まれつきの病気だから仕方ない。

もちろん飛行機に乗ればもっといろんな島の選択肢が増えるのだけれど、なんといっても今回の旅のテーマは、コスパ。セブから船で行ける島、そして子どもたちもいるしあまり遠すぎないところにしよう。フェリーで2時間というボホールの距離感は、なんとも絶妙。良い。

ちなみに、ボホールには一応小さな空港があって、フィリピンの首都マニラからは国内線が飛んでいる。だから、ボホールだけを目的地にするのであれば日本ーマニラーボホール、という空の便でも行くことは可能。そしてこの空港がもう直ぐ国際便も受け入れるようになるらしいので、そしたらボホール島に旅行へ行く人が増えるかも、とのこと。

いけるのか、ボホール!動くのか、フェリー!

今回、後半2泊はボホール島のホテルを取っていて、セブのホテルは3泊だけ。もし、何らかの理由で船に乗りそびれたら、後半私たちは宿なしである。と、いう小さな不安は、出発前からちょっとあった。

何度も言うようだけれど、学生の頃はホテルを決めずに飛行機のチケットだけ取ってタイとかカンボジアとか移動できたけど(その頃のブログを読み返してみようかとちょっと思ったりいやこっぱずかしくて読めないよと思ったり)、さすがに子連れとなると、めちゃくちゃ保守的というか怖がりになる。守るべきものがあるということは、人を怖がりにするものだ。

そしてその不安が、見事的中しようとしている。そう、昨日はセブ発の全船欠航命令が出されていたのであーる。

まあ何はともあれお腹は空くので朝ごはんを食べてから(食べる前に聞けばいいものを)、ホテルのコンシェルジュに今日の船は動いているのかどーなのか!と、聞きに行く。(オットが。私は英語全く話せない。)

するとコンシェルジュは、「あ、船なら昨日の午後から動いてるよ!」と、言う。・・・そんなこったろうと思った。なんてったって午後晴れてたしね。南国だしね、ここ。

というわけで急いで荷物をまとめる。どうでもいいけれどもほんっとにパッキングは嫌いだ。ホテルでパッキングだけしてくれる人を雇いたい。3,000円くらい出す。あるのかな、そんなサービス。

現金が、ない。(と困るからこまめに両替しましょう・・・)

ホテルからフェリーターミナルはすごく近くて、Uberにしようかと思っていたけれど、ホテルの人が「フェリーターミナルまでならタクシーでも問題ないよ!」というので、タクシーを呼んでもらうことに。

タクシーの車窓から見たフェリーターミナルまでの道はローカル感たっぷりで、ニワトリが軒下にいたり、上半身裸の子どもたちが遊んでいたりする。こういう景色を見るのがすごく好きだ。

フェリーのチケット売り場に到着してから、現金がほとんどないことに気づく。ホテルはあんまりレート良くないだろうからショッピングモールで両替しようねーって言ってたのに、ホテルに引きこもりすぎてすっかり忘れていた。

ここでこのブログの旅行記にしては珍しくたまには役立つことをお伝えしておくと、セブでは日本のノリでカードを使おうとすると結構困る。ホテルを出ると(ほとんど出ていなかったわけだけれども・・・)使えないところが多い。SMセブという大きなショッピングモールにあるお店でも、使えないところが結構あった。

日本の感覚でいうとここは使えるな、というところでも使えないので、現金はそれなりに準備しておいた方がいいです。もちろん、日本じゃなくて現地両替で!(ドル以外は日本で両替しないほうが良いとおもう)ホテルに引きこもりすぎて忘れないように。ってゆうかひきこもるならホテルでさっさと両替すればいい。

子どもたちと私たちは荷物を持って待つことにして、オットが両替できるところを探しに出かけた。

南国の陽気なおっちゃんと話す

オットが帰ってくるのを待っている間、チケット売り場にいたガードマン?的な(やや強面の)おっちゃんが、子どもたちにいっぱい話しかけてくれる。

チャイニーズ?と、おっちゃんに聞かれて、ジャパニーズだよと言うと、オオ!コンバンハ!と、言ってくれた。

そう、この旅で私は3回くらい、チャイニーズ?と、聞かれた。いやまあ、私がチャイニーズっぽかったのかもしれないけれど(初めて言われたけど)圧倒的に、日本人よりチャイニーズの方が旅行客として多いんじゃないかという感じがした。というか、ほっとんど日本人に会わなかった。

バリとかも、もしかしたら変わってるのかもしれないな。10年くらい前までは、バリへ行くとどこに行っても日本人だらけ!とか、思っていたけれど、そんなこともなくなっているのかもしれない。謎の日本語表記とかなくなっていっちゃうのかもしれない。それはそれでさみしい。

このおっちゃんに「good morningは日本語でコンバンハか?」と英語で聞かれ、「おはようだよ!」という会話をした。この時、「Oh!オハヨウ!」とか話してくれたのが、この旅でほぼ唯一日本語を話した瞬間だった。

それにしても、南国の陽気な人っていい。最高だ。

「どこへ行くんだい?ボホールへ行くの?そうか、あそこにはスモールモンキーがいるよ!お兄ちゃんの手より小さいよ!でも君たちの友達だね!」と、おっちゃんが子どもたちに話しかける。そう、スモールモンキーは友達。

そうこうしていると、オットがようやく両替を終えて戻って来た。「両替所かと思ったらかなり怪しいお店でビビるということを3回くらい繰り返した」と言っていた。おつかれ。だからたまには役に立つことを言っておくと両替はショッピングモールで済ませておきましょう。

ローカルの空気溢るる道を、ターミナルまで

オハヨウのおじちゃんが案内してくれて、無事にチケットを購入する。10:40発のチケット。40分後、ちょうどいいくらい。

両替して気持ちがおっきくなっていたオットが、ビジネスクラスの座席を購入する。ビジネスクラスの座席は一人1,000ペソ。(だいたい2200円弱)オハヨウのおじちゃんも、これだけ荷物があるならビジネスがいいね!と、嬉しそうにしている。ちなみに、普通の席だと半額の500ペソ(だいたい1100円弱)。移動にお金を払うようになるのって、歳を重ねてからのことだとつくづく思う。

チケット売り場から、ターミナルまでは少し歩く。それぞれのスーツケースをコロコロしながら、4人で歩く。バナナをクレープの皮のようなもので巻いたものを売る屋台がある。道は狭くて悪く、荷物がぎっしり入ったグローブトロッターは至極引きづらい。それでも、観光地じゃない、こういうローカルの空気が好きだ。ごきげんになる。

フェリーターミナルは、石垣島のフェリーターミナルに少し似ている。ただ、あそこの50倍くらい混雑している。とにかく混雑している。所々で、盲目の人たちがごきげんにバンド演奏をしている。周りでケアする人たちもおしゃべりしてやたら楽しそうにしている。そしてこれは当然のことだけれど、船はもちろん30分ほど遅れる。

フェリーは、あほほどさぶい。

ターミナルにはまじで信じられないくらいの人がいたけれど(そもそも船の種類と便数がめちゃくちゃ多い)、ビジネスクラスは半分も席が埋まらないくらいで、ゆったりしている。まあ、船自体は年季が入っているし、ビジネスクラスと言っても飛行機のそれとは比べてはいけませんがというかビジネスクラス乗ったことないけど。

隣の列には、アジアの富豪家族(想像)がシッターさんと共に乗っている。シッターさんは3人兄弟の一番小さい男の子にミルクをあげながら、Let it goを歌っている。むすめが反応する。一緒に歌うのはやめなさい。

ところで船があほみたいに寒い。これはあほとしか言いようがない。ストールを巻くだけでは全然足りないので、日本から着ていたacneのモヘアカーディガンを羽織る。それでもやや寒く、下にヒートテックを着込む。いや、ほんと寒い。一人で来ていた韓国人らしきマダムは毛皮のコート着てたよ…。

でもそもそも移動が好きなので、2時間は本を読んでいたらあっという間に過ぎる。船を降りるとき、若いお兄ちゃんが子どもたちが降りるのを、ちょっと遠慮がちに助けてくれる。かわいい。

さていよいよ次回はボホール島!この島は、正直に申しまして私が今まで行った島の中で1、2を争うお気に入りの島になった。ものすごく良いところだった。だから移動だけでまた1話書いてしまうとは思わなかったけれど、続きます、はい。

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【2018お正月 セブ&ボホール旅行記④】day3 ビジネスラウンジフル活用

これまでのセブ旅行記・・・

全船欠航!により予定が中止

3日目、起きたら雨。あーめー。忘れていたけれども今日は1月2日。世はまだお正月気分真っ盛り、の、はず。でも私たちはお正月気分そっちのけでアイランドホッピングへ出ようとしていたのだよ、ホッピング。

昨日の夜のうちに、ツアー会社の人からLINEで、明日の天候により中止や延期の可能性があります、という連絡は来ていた。そう、何度も言うけれどもこの旅行日程の予報は、毎日雷雨。今の所雷雨は一度もないけれど。ハデな花火はあったけど。

セブといえばアイランドホッピング!らしく、離島好きとしては綺麗な海でお魚さんを見るのを楽しみにしていたのだけれど。「フィリピンの海上保安庁(のようなもの)より全船の出航禁止勧告が出ており、本日のツアーは中止となります」との連絡が。全!船!

ラディソンブルホテルのコンシェルジュにも確認してみたら、本当に全船の出航が止まっていると。これ、困るのは今日のアイランドホッピングよりも、明日のボホール島行きの船が出なかった時である。今日はボホール行きの船も止まっているよ!と、コンシェルジュ。ナンテコッタイ。

そして波照間に思いをはせる

数年前、石垣島から小浜島&波照間島へ移動して宿泊するはずだった旅行で、台風で船が止まり結局石垣島&竹富島のみの滞在になったことが頭をかすめる。まああれはあれで楽しかったのだけれど。竹富島に宿泊、というのはいいもんだったし・・。とか考えていたら、そうだ波照間リベンジへ行かねばな、ということを思い出す。行きたい、波照間・・・。南の島でさらに行きたい南の島に思いをはせるって、もうこれはたぶん病気のようなものだと思う。南の島病。私はタヒチでだめになったゴーギャンの気持ちが本当によくわかる。絵は描けないが。

↓ちなみにこれはほんとに名作。読むととりあえず廃人になる危険性がある。

それで結局(もちろん)ホテルにこもる

さて、明日のことは考えても仕方ないので、とりあえずラウンジでコーヒー飲みながら、今日はどうしようかねーと話す。

だいたいそんなこったろうとも思っていたのだけれど、朝食食べたりコンシェルジュと話したりなんだかんだしていたら、雨も止んできた。南国の天気予報は本当にころころ変わる。雨が上がったのなら仕方ない。何をするかというとそれは。

プールでだらだらする。

もう私、ほんとこれなら何日でもやっていられる・・・。一体何日間、ホテルに引きこもれるか一度やってみたい。1週間は間違いなく余裕。本さえあれば2週間くらいいけちゃうんじゃないかと思う。。

何を隠そう、私だけでなくて子どもたち(特に脳内プリンセスの4歳児)も、一日中プールにいても飽きないらしい。本当に一日中ずっと泳いでいる。4歳ともなれば、目の届くプールサイドから見ているだけでも勝手に遊べるようになるから本当にラクだ。ずっと浮き輪のひもを持っていなきゃいけなかったのはついこの間なのに。

チーム男子はSMセブのゲームセンターへ

ラディソンブルホテルのプールは、そんなにめちゃくちゃ広いというわけではないので、小1男子は午後にはいい加減物足りなくなったようで、パパと二人で隣のSMセブへ行くことに。むすめと私は変わらずホテルでまったり。最高である。

ちなみチーム男子はSMモールのゲーセンでエアホッケーをしまくったらしいのだけれど、めちゃくちゃ安くてめちゃくちゃ楽しかったそうです。この二人、ハワイでもゲーセン行ってたけど(日本ではほとんど行ったことないのに)海外のゲーセンへ行くと現地の子どもたちの遊びが垣間見れて面白い!らしい。男子とパパは是非。(私はゲームに興味がなさすぎていかないけれど。)

ラディソンブルのビジネスラウンジ、コスパよし・・・

一日引きこもると決めたので、夜ごはんもホテルのビジネスラウンジで食べることにする。なんせ、全部無料。最高。ほんとコスパよしだわこのホテル・・・(今回のテーマ:コスパ)

軽食だけとはいえ、サラダもお寿司(!)もミニハンバーガーもカレーとナンのようなものもあり、晩御飯にしても十分。おつまみも充実。ピクルス美味しい。

ワインもいくつか種類があって、カクテルも頼めば作ってくれる。カンパリオレンジなんて10年ぶりくらいに飲んだ気がするけれど、なんか美味しくてワインの後にこれをいつも頼んでは本を読んでいた。

みんなほんとに、子どもたちに親切だ

スタッフの方が、大きなテレビのリモコンを子ども達に渡してくれて、好きなチャンネルに変えていいよ!と言ってくれる。

みんな子どもたちにとてつもなく親切。というか、だいたいどこの国へ行っても子どもたちにめちゃくちゃ親切で嫌な思いとかほとんどしないんですけど(ニューヨークだってそうだった)日本でどうもいろいろあるのはなんなんだろう。もちろん親切な人もいーーーーっぱいいるのだけれども。

楽しそうにテレビ見たり本読んだりする子ども達を見ながら、カンパリオレンジ飲んでチャンドラーを読む。スタッフの人たちは程よい距離感で、お酒のお代わりを聞いたり子ども達の相手をしてくれたりする。良いホテル。

さて明日は晴れるのか!無事ボホールに移動できるのか!と、思いながら一日が終わってゆく。(まだまだ続く!たぶん!)

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【2018お正月 セブ&ボホール旅行記③】day2 ラディソンブルのプール&SMセブ

お正月感とは。

翌日は曇り。翌日とはつまり、お正月である。全くもってお正月感のない、セブのお正月。しかしお正月感って一体なんだろう。それってつまり、おせちとお雑煮。これに集約されている気がする。長年の習慣っていうのは、こういうところに表れる。ということは子供達にとっての「お正月」って、どんな感じになっていくのだろう。とか考え始めたらきりがないので、とにかく今年は。

プールを満喫する。

これに限る。

何と言ってもセブシティのど真ん中(…たぶん。)にあるので、ビーチはないわけですが、普通にプールは楽しめます、このホテル。リゾート気分満喫できる。大好物のハンモックもある。もうこれだけ揃えばいいのだ私は・・・。

 

そういえばこの日、朝ごはんを食べている時は大雨。そうだった、今回の旅行、天気予報は「雷雨」であった・・・と、思い出し、さあどうしよう、と、思っていたのだけれど。

朝ごはんを食べ終わる頃には、すっかり雨も上がっていて、天気は曇り。曇りの日の何がいいって、日焼けを気にしなくていいところですよね本当に。自分だけならまだしも、子どもたちに日焼け止め塗ってラッシュガード着せて・・・みたいなことを気にするのがたいそう面倒なのである。

氷とビールと本と私。

リゾートですることといえばもう本当に決まってしまっている。ビールと本。それだけである。だからもう旅行記もほぼ同じになってくる気がする・・。

フィリピンのビールはサンミゲル。プールサイドで頼むと、氷にグラスを入れて持ってきてくれます。そう、氷にビールそ注ぐのです。これが、信じられないくらい美味しい。

そもそも、南国のうっすいビールが好きな私としては、この氷ビールが最高であった。もはや、水。普段、ビールそんなに飲まないのに(え?)南国ではすごく飲めてしまう。不思議なもんだ。

もちろん、今回も、本気で泳ぐ

あとリゾートプールでやることとしては、ゴーグルをつけて、本気で泳ぐ。これも毎度やる。もう、周りの目とか全く気にしない。だいたい、ここに知り合いは一人もいない。気にすることは何もない。うん、たぶん。

Apple Watchがすごくて、つけたまま泳げるのだけれど、勝手に「平泳ぎで500m」とか判断してくれる。手の動きとかでわかるのだろうか。すごすぎる。これがまた、距離を出されると、じゃあ1キロ泳ごう。。。みたいになってくる。

ええ、ここはリゾートプールです。

フィリピンのごはん事情

とにかく外に出るのが億劫になるので(私はどこへ行っても基本的に引きこもりだなほんと。)お昼もプールサイドで。サンドイッチとかハンバーガーとかは基本的になんでもそこそこ美味しい。(昨日の夜も食べた気がするけれど。)

それにしても今回フィリピンでこう言うのばっかり食べていた気がするのだけれど、なんというかアジア料理らしいものがあまりなかった気がする。だいたいアジアの島へ行くと、ナシゴレンっぽいものとか、ガパオっぽいものがどこかしらで食べられるような気がするけど、フィリピンはあまりそういう感じではなかった。どちらかというと、中華料理に近いものが多かったかもしれない。おかげでというかなんというか、香辛料に飽きた!日本料理が恋しい!という感じにもならなかった。

娘が食べているのはハロハロ。謎の色してますけど美味しかった、これも。

外国のスーパーは最高に楽しい

このホテルの素晴らしいところは、隣がSMセブという、めちゃくちゃ大きいショッピングモールになっているところ。ここにスーパーもあればユニクロもあれば(ちなみに高い。)、サン宝石ちっくなむすめのテンションが上がりまくるアクセサリー屋さんもあればフードコートもあればゲームセンターもあればボーリングもある。とにかくなんでもある。

外国のスーパーほど楽しいものはない。プールでひとしきり遊んだ後、小雨も降ってきたのでここへ行くことに。

さすが南国、鮮やかなフルーツがいっぱい。子どもたちは、みかん食べたい!と、言っていたけど。えらい日本風のみかんやな。

立派なドリアンもあった。さすが南国。あ、マンゴーもめちゃくちゃ美味しくて、息子は「宮古島の次に美味しい」と言っていました。そう、宮古島はすごい。(だから親善大使に是非。)

ものすごく食欲をそそらないソーセージ。

味の素は強い。

楽しい・・・スーパー楽しい・・・。

そうだ、アジア旅行の際は、できるだけ早めの日程でスーパーへ行って、だいたいの物価をつかんでおくように、しております。これは学生の頃から。一応。なんせスーパーは裏切らない。スーパー最高。

家族とかお友達用に、ドライマンゴーを購入。だいたい、お土産は現地のスーパーで買います。美味しいものはだいたいスーパーにある。

現地の服が着たい期。

あとは、このモールに、KULATURAという、Tシャツかお洋服が売っているお店があって、そこがなかなか楽しかった。1000円くらいのワンピースを2着と、ストールを購入。息子のキャップも購入。もう、こういう、現地で洋服を調達するのってめちゃくちゃ楽しい。一時期、「日本で買った洋服を着るのが楽しい期」みたいなのがあったのだけれど(なんだその期)、最近はまた「現地の服が着たい期」のようだ。ほんと、なにそれ。

サンミゲル(ビール)を大量に買って、ホテルへ帰る。これもいつものこと。

というわけで、寝る前くらいに、「今日ってお正月やん!!」と、気づく、全くもってお正月感のないお正月が、過ぎてゆく。

セブ旅行記続きはこちら!→【2018お正月 セブ&ボホール旅行記④】day3 ビジネスラウンジフル活用

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【2018お正月 セブ&ボホール旅行記②】day1 ラディソンブルセブで年越し!

セブに行く人はまずUberをダウンロードして行ってください

セブ空港に着くまでで終わってしまった前回の記事。一体どれだけ続くのだろうだなんて不安にならないで!それは私にもわからない!

ところでセブ(そしてマニラ)旅行へ行く人は、全員残らず、Uberのアプリをダウンロードしてクレジットカードまで登録しておいてください。もうこれは、必ずです。全員残らずです。

なぜなら、フィリピン、特にマニラの人たちは驚くべきいい加減さです。(いやそうじゃない人ももちろんいるのだろうけれども。)あれはてきとうでなくいい加減。そういう国でタクシーに乗るとろくなことにならない。

私もうアジアのいい加減な島のタクシーでろくなことにならなかったエピソードを挙げると本当に本書けるんじゃないのってくらいろくなことがないのだけれど、今回Uberではろくでもないことは一度もなかった。全て、料金通り、希望通りの場所に連れて行ってくれた。奇跡!これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぶ!

と、いうわけで、全力でUberダウンロードして行ってください。やっぱり全部アプリにすればいい。(前回記事参照)あと、日本でもさっさとUberを安く使えるようにしてほしい。

歩行者が自由でアジアっぽい、セブ

そういったわけで、セブマクタン空港からホテルまではUberで移動。空港のWi-Fiが繋がっているうちになんとか手配。思うのだけれど、Uberのためだけにでも、ポケットWi-Fiレンタルした方が良いかもしれない。なんせ、Wi-Fiが使えなくてマニラで一度だけタクシー乗ったら、やはりろくなことにならなかったから。裏切らないわ、タクシーは、ほんと。(あ、でも、セブ&ボホールで乗ったタクシーは大丈夫でした)

セブの道は、驚くほど歩行者信号というものがなくて、歩行者はみんな勇敢に道路を横断していた。アジアっぽい・・。あと、信号待ちをしていると、車窓ごしにお水や飲み物を売りに来る人がいて、アジアだわ・・・と、思った。異国へ来たのだなあ、と、感じる。たくましいな、この国の人たちは。

セブはものっすごい渋滞するよと聞いていたけれど(あれはマニラのことだったっけかな)、大晦日の19時台では、結構スムーズに、セブでの宿泊ホテル、ラディソンブルセブに到着。

セブシティならラディソンブルはおすすめ!

セブのいわゆるビーチリゾートは、空港のあるマクタン島にあるのだけれど、そもそも今回旅行へ行こう!と、決めたタイミングがギリギリで、マクタン島の良さそげなホテルがあんまり空いていなかったのと、後半はフェリーでボホール島へ移動することにしていたので、フェリーターミナルに近いホテルにしたかった、というわけで、今回はセブシティにあるラディソンブルに宿泊することに。

でも結果的に、ここはすごくよかった。プールもちゃんとしていて、街中でもリゾート気分も味わえる。かなり大型ホテルなので、設備は何ら問題ない。隣が大型ショッピングモールのSMシティセブでめっちゃ便利、そして、大型でちゃんとしたホテルにしてはリーズナブル。(なんせ今回のテーマは、コスパ。)

あと、今回はビジネススイートに宿泊したのだけれど、ビジネスクラス以上で使えるラウンジが朝昼晩と軽食が出て、夜はアルコールも飲み放題ときて、これが最高に素晴らしかった。ビジネスクラスといっても、3泊くらいだと1部屋あたり1、2万円アップくらいなので、全力でそちらにした方が良いです。

家族四人、セブで観る、紅白

大晦日の20時くらいにチェックアウトを終えても、隣のショッピングモール含め空いている近所のお店はなさそうだったので、この日はルームサービスをとることに。サンドイッチ、ハンバーガー、フォーの3つを作るのに、45分くらいかかる、と言われる。そして実際の所、90分後に到着する。「セブではなんでも倍の時間見積もろう。」と、学ぶ。

そして何を隠そう、ホテルのテレビはNHKが映る!すなわち紅白が見られる!!

と、いうわけで、ルームサービスをだらだら食べながら(極太麺のフォーが美味しかった)、サンミゲルビールを飲みながら、紅白にやいのやいのつっこみながら過ごすセブでの大晦日。悪くない。

セブと日本は時差が1時間あるので、紅白が終わり、ゆく年くる年が始まっても、セブではまだ23時。この時点で子どもたちはまだ起きていたのだけれどオットが爆睡していたので(おい)叩き起こし(おい)さっとシャワーを浴び、フロントロビーで行われていたカウントダウンパーティーを覗きに行くことに。

フロントロビーでのカウントダウンパーリー

フロント階でエレベーターが開くと、もんのすごい爆音。完全に、クラブと化しているロビー。なんせ、実家とかおばーちゃんちとかでしか年越しをしたことがなかった身としては(東京で年越しをしたこともない、そういえば。)軽くカルチャーショック。年越しって、こんなにハデなものなのか。

到着した時点でカウントダウンは始まっていたのだけれど、その時点ではもちろんさらにカウントダウンは進み、謎の帽子をかぶったパーティーピーポーがやたらいて、ものすごい盛り上がり。ホテルの人たちももはや仕事そっちのけで、みんなで写真を撮りあったりしている。パーリーである。

なんせパーリー感がすごいので、子どもたち大丈夫かな、と思って視線を下げると、やたら楽しそうなむすめ(4)の姿。脳内プリンセスは、パーリーと名のつくものは何でも好きなのである。

明けたよ!年!ちょうめでたいよおめでとう!!!!

カウントダウンが最大の盛り上がりを見せ、年が明けた瞬間、これまたえらいど派手な花火がホテルから上がる。こちらの花火は、なんというか日本のように華やかさの中に儚く消えゆく美しさを感じさせるような花火ではなく、とにかく、「明けたよ!年!ちょうめでたいよおめでとう!!!!!!!」という、喜びに満ち溢れたものであった。

オットと子どもたちとハイタッチをし(パーリーといえばハイタッチである)鳴り止まない爆音を後にし、お部屋に戻って窓の外を見ると、島のあちこちで花火が上がっていた。息子がざっと数えただけで17箇所から上がっていたのだけれど、多分それどころじゃない数の場所から打ち上がっていた。もうみんな勝手に上げている、という感じであった。「明けたよ!年!ちょうめでたいよおめでとう!!!!!!」と、みんな言っているのだ、たぶん。

セブの年越しでは花火がめっちゃ上がる。これは、34年間生きてきて初めて知った事実である。

世界の年越しって、全然よく知らなかったな、セブで花火が上がることを知った私は大人だ、と、私は思った。

知らないことはたくさんある

ところが翌日、CNNのニュースを見たオットがものすごい勢いで私を叩きおこし、「ちょっと!今世界の年越しの瞬間をテレビでやってたんだけどさ!香港の年越しさ・・・!セブどころじゃない花火が上がってる、もう空見えないくらい。セブでびびってる場合じゃないよ俺ら。」と、言っていた。

なんなの、年越し花火ってそんなにスタンダードなものなのか。

もしかして渋谷のど真ん中でも上がってるのか花火?それも知らないだけなのかもしれない。

セブ旅行記、続きはこちら→【2018お正月 セブ&ボホール旅行記③】day2 ラディソンブルのプール&SMセブ

【2018お正月 セブ&ボホール旅行記①】day1 成田〜セブ!ラウンジ問題解決の巻

色んな「すべき」を取っ払ってゆく

初めての海外で年越し。ここ数年、私の中から「〜であるべき」というのがかなり高速で取っ払われてきており、「年越しは実家ですべき!」というこの「べき」も取り払ってみた。「べき」の取っ払い、なんだか肩の荷が降りるのでいろいろおすすめです。(別に実家の年越しが嫌なわけでは全くないけれど、実家に行くのはお正月じゃなくてもいいよね、という。)

そんなわけで年越しセブ旅行、いつもより少しアクティブだった・・・気も・・しなくも・・ない、ので記憶をキロク。

行き先を「セブ」にした理由それは。

ところで今回行き先をセブにしたのは、「あらゆるビーチリゾートを比較検討した結果、航空券滞在費含め、一番セブがコスパに優れていた」からです。それに他ならない。うむ。お正月でもそんなにバカ高くならなかったです、セブ。

ちなみに「比較検討」は、航空券は全部、スカイスキャナーで一発検索、ホテルはトリップアドバイザーであたりをつけて、googleのホテル空室検索(みたいなやつ。)(トリップアドバイザーがたまに空室ちゃんと反映されてなかったりするから。)全くもって便利な世の中だ。この辺りの検索術は私めっちゃ自信があるので(あらゆる手続きが苦手な割に、旅行手配は学生時代からの大の趣味である)何かわからないことがあればいつでもご相談ください。(だれ。)

学生の頃は「ABロード」の雑誌がちゃんとあって、それとにらめっこして安い航空券とホテルのセットを探したものだけれど。しかしこうなってくると、旅行代理店の仕事はほんともう「チケットとホテルの手配」じゃ意味なくなってくる。(旅行代理店使ったことないけど。)いや、でもやっぱり私が「あらゆる手続き周りが嫌い」なのと同じく、旅行のあらゆる手続き周りが嫌な人もいるのか。そしたら私代理業やります。いつでもご相談ください。(だれ。)

リムジンバスで成田へ

今回は、帰りの到着を関空にしていたので、久々に車ではなくリムジンバスで成田へ向かう。バス乗り場で少しだけ雪が降り始めて、子どもたちはおおはしゃぎ。ここから5時間ほど移動すれば、暑いところへ行けるというのは、なんだか不思議な感じがする。

どれくらい暑いのだろうかと天気予報を調べてみると、明日からのセブの天気はなんと雷雨。滞在中、基本的にずっと雨予報。乾季じゃなかったっけ!と、思いながら、まあここまできたら仕方がない、インフルやら溶連菌やら胃腸炎やらに子どもたちが立て続けにやられた12月、それでもみんな元気に出発できただけでもほぼ奇跡である。

ちなみに都内から成田までは、今1000円前後でいけるリムジンバス(「東京シャトル」とか「THEアクセス成田」とか)が出ているのでこれが安くて便利。本数も結構たくさんあるし、電車で行くより何かと楽です。

とはいえ、重い荷物を抱えてタクシーでバス乗り場へ行き、バスに乗り、成田へ向かう、というのはそれでもそれなりに大変なので、車がある人はやっぱり車が一番便利。成田近くに駐車場が山ほどあって(そこからは駐車場の気のいいおっちゃんが車で成田まで送ってくれる)、羽田周りほど駐車料金も高くないのでおすすめです。

成田のユニクロには魔物がいる。(おおげさ)

昨日のうちに家族4人でフライング年越し蕎麦を食べておいた。年内最後のラン納めもした。日本で思い残すことはない、たぶん。と、バスに揺られながら考える。むすめが、「トイレいきたい・・・」と、言い出すが、気のせいだよ、ということにする。

運良く、むすめは寝てくれたので(お願い忘れてトイレ行きたいこと)無事に成田に到着。オットがユニクロにパンツ買いに行きたい。というので、私はむすめとトイレへ向かう。なんの話。でも、なんか、空港のユニクロって寄りたくなる。空港のユニクロでブラトップ買った回数、数え切れない。いやほんと、なんでだろあれ。

ANAのスーパーフライヤーズメンバーは第2ターミナルでどのラウンジに行けばいいのか問題

一昨年、オットが週一の大阪出張をせっせと飛行機で行ってくれたため、仕組みはよくわからないのだけれども空港のANAラウンジが使えるようになった。オットグッジョブ。「伊丹空港のことなら隅々までわかるから俺になんでも聞いて。」と豪語していた。それはいらない。

ところで、航空券ももちろんスカイスキャナーで一番安かったものを選び、それがたまたまフィリピン航空だったわけですが、フィリピン航空はANAとの共同運航なのでラウンジが使えるわーい。と、思いきや、フィリピン航空って成田の第2ターミナルなのである。ANAは第1ターミナルなのである。こういう場合どーなるの!と、思いませんか、そうですか。

ラウンジカードって何。

どーなるの!と、思って、オットがANAに問い合わせたところ(ネットで調べてもさっぱりわからなかったので。)、第2ターミナルにある、アメリカン航空「Admirals Club」をどーぞ、とのことでした。けどこれを使うには、「ラウンジカード」が必要。なに、ラウンジカードって。

親会員(というのか?)の、オットは毎年1回、自動で送られてくるのだけれど、家族会員の私は、ANAに連絡して発行してもらわなきゃいけないらしい、ラウンジカード。あらゆるカード類は全てアプリにまとめるべきである、が持論の(たった今持論にしたけど)私としては、なんでわざわざカード発行しなきゃいけないのだ!と、思っていたら、カードが間に合わない場合は、ANAマイレージクラブのアプリをダウンロードしていただいてQRコードを発行していただければ大丈夫です、とのこと。うむ、それでいい。全てアプリで統一すれば良い。

でも日本はまだしも、外国のカウンターで、アプリのQRコードでもいいよって言われたよ!という交渉ができる自信はないので、今回の旅行には間に合わなかったけれど、今後のためにラウンジカードも発行しておきました。スーパーフライヤーズメンバーのみなさま、海外へお出かけの際は是非ラウンジカード発行をお忘れなく。(知ってましたか・・・)

Admirals Clubのラウンジはたいへん広々として空いていて、軽食も結構美味しくて、ケーキもアメリカにありがちなあっまいやつではなくてそれなりに美味しくて、居心地良かったです。

リキュールも置いてあったからベイリーズミルクとか作ってしまった。学生ぶりくらいに飲んだ気がするよ、ベイリーズミルク。

旅行の移動時間が、好きだ

パッキングはとにかくものすごく嫌いなのだけれど(うまくできた試しがない)、やっぱり空港までの道中とか、ラウンジのわくわく感とか、空港の雰囲気とか、移動に付随する空気感はすごく好きだ。飛行機に乗ってる時間も楽しい。移動が苦にならへんのよなあ私は。基本的に。まあ、疲れるけれども。

セブまでは片道5時間ちょっと、あっという間に到着。ただ、行きの便は備え付けのモニターがなくて、お手持ちのスマホやタブレットにアプリをダウンロードして映画とか見てください、という方式。現代風・・・。さっきなんでもアプリがいいって言ったけど、やっぱり飛行機のモニターは欲しい。前言撤回。

でもモニターがなくても、子どもたちはずっと塗り絵と迷路で遊んでいて、まあほんとうに手がかからなくなったもんだ、と相変わらずしみじみ思う。こうなると、あとはいつまで一緒に旅行へ行ってくれるのだろーか・・・と、気になってくる。まあ、ないものねだりばかりだ、子育ては。

そしてそこそこ肌寒い、冬のセブの夜

当然のように出発は遅れたのだけれど(南の島に行く飛行機ってどうして大体遅れるのだろうか。)予定よりちょっと早い、19時前にセブ空港には到着。

車で空港に行く時は、重たいコートは車に置いてきてしまうのだけれど、なんせ今回はバスで空港まで行ったため、コートをセブまで持っていく必要がある。というわけで、できるだけ荷物にならないアウターとして、アクネのロングカーディガンを羽織っていきました。(これが後々めっちゃ役に立つ・・・それは追って。)

空港で、暑いー!と言いながら、羽織りや靴下を脱ぐ瞬間がすごく好き。なのだけれど、夜のセブは、そこそこ肌寒かった。私の大好きなあの、空港を降り立った瞬間のモワッとしたアジアの空気はどこに・・・(大丈夫か天気・・・)と、思いつつ、今年最初の珍道中が始まります。続く!多分!

・・・続いたよ→【2018お正月 セブ&ボホール旅行記②】day1 ラディソンブルセブで年越し!

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